ココアに含まれている成分が便秘解消に良い理由と効果的な飲み方
どうしてココアは便秘に効くのか?
ココアが便秘に良いという話は良く聞きますよね。
でも何気なく飲んでしまっている方が多いかもしれません。
どんな成分が入っているかが分かっていると、飲み方ひとつでも意識しますし注意できるようになります。
より効果的に飲むためにも知識として知っておくと良いでしょう。
リグニン
ココアには豊富な食物繊維が含まれています。
これはリグニンと呼ばれるポリフェノールでもあり不溶性食物繊維でもあるものですが、便のかさを増やして排便しやすくする働きがあります。
ただ不溶性食物繊維を含んだ食品を食べるときは、一緒に水分を摂ることが大切です。
ですがココアであれば十分な水分を一緒に補給することができますのでその心配はなさそうですね。
また、リグニンは腸内の善玉菌を増やす働きもしてくれますので相乗効果が期待できます。
ココアほどではありませんが豆類、トマト、いちご、ラズベリー、梨にも含まれています。
マグネシウム
マグネシウムは私たちが生きていくために欠かす事ができないミネラルの一つです。
たんぱく質や脂質、炭水化物の代謝に深く関わっています。
これらは三大栄養素と呼ばれてエネルギーが作り出されるもととなります。
エネルギーになるときに酵素が必要になるのですが、この酵素を助ける働きをするのがマグネシウムです。
また水分の吸収を良くする働きがあり、この働きにより便は水分を含んで柔らかくなると共にかさも増えるので便秘に効果的というわけです。
マグネシウムが欠乏すると精神的に不安定になり、神経の高ぶり、気分がめいるなどの他、高血圧などの生活習慣病の発生につながります。
野菜や大豆製品、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類、ハマグリや牡蠣などの貝類、海藻類からも摂れます。
特に海藻類には豊富に含まれています。
カリウム
カリウムの働きは体の中のナトリウムの量を調整してバランスをとることで、血圧の上昇を防いでくれます。
そして細胞の中にある細胞内液の浸透圧を一定に保つ働きをしています。
また、筋肉の動きが悪くなって腸のぜん動運動が低下している時に助けてくれます。
不足するとむくみや疲労感、食欲不振、筋力の低下、そして排尿困難などの症状があらわれたりします。
昆布、わかめ、ひじきといった海藻類にはとても多くのカリウムが含まれていて、パセリ、ほうれん草、やまといも、納豆、アボカドなどで補う事ができます。
他にもたくさんあるココアの効果
ココアに含まれている成分には実に多くのものがあります。
まずポリフェノールの抗酸化作用は動脈硬化や高血圧といった生活習慣病の予防にも効果的です。
また、細胞の老化を防ぐ働きによってシミやシワなどのお肌のトラブルから守ってくれます。
他にもガン予防効果や、食欲を抑えるダイエット効果もあると言われています。
香りの成分でもあるテオブロミンは脳に刺激を与えます。
すると記憶力や集中力が向上してやる気が出てくるのです。
また自律神経に働きかけてリラックスさせる効果もあるとされています。
さらに基礎代謝も高めてくれますので、ダイエット効果も期待できそうです。
鉄分も含まれていますので貧血気味の方にありがたいですね。
ココアの選び方と飲み方
美味しく飲めればそれで良いと思いがちですが、ちょっと待ってください。
まず市販のココアにはお砂糖や乳製品が入っている調整ココアがあります。
糖分は摂り過ぎると太りやすいだけでなく、血糖値や美容にも影響を与えかねません。
大切なビタミンやミネラルが奪われることにつながります。
ですから、選ぶときはお砂糖や乳製品を含まない純ココアと呼ばれるものを選ぶことが大切です。
できれば温かいココアを飲んで身体を温めると良いですね。
もし純ココアが飲みにくければ、便秘解消に良いオリゴ糖やはちみつを入れるのも一つの方法です。
ただし入れ過ぎないように気を付けて、1日に飲む量は2杯くらいまでとします。
たくさん飲みすぎると反対に下痢になることもありますから、様子をみながら加減してください。
まとめ
ココアに含まれる成分は便秘解消に良いのがわかりました。
上手に飲むことで効果が期待できそうですね。
ただ薬ではありませんので、効果も個人差がありすべての方に即効性があるとは言えません。
早く便秘を改善したい気持ちはわかりますが、有効に働くまでに時間がかかる事もあります。
ですからしばらくは続けてみるのが良いでしょう。