便秘のときの吐き気は腸からの危険信号!病気との関係と対策方法
便秘で吐き気の症状がでる
私たちが便秘になった場合、必ずしも腸の中にはたくさんの便が詰まった状態になっているわけではありません。
また食事の制限などで便の量そのものが充分にないために出ない場合もあります。
腸に便がたくさん溜まっていても便を押し出す力が弱いために出すことができない、硬くなっていて出ないなど色々な状況があります。
便が溜まった腸の中では悪玉菌が増えて腐敗が進み、発ガン物質や硫化水素などの有害物質ができます。
そしてガスが発生してお腹が張って苦しくなったり、オナラとして出たりします。 このガスは便秘の期間が長いほど、強烈に臭くなります。
オナラは人前ではちょっとできせませんが、なるべく早く出してしまいましょう。
私の場合はすぐにトイレに入ったり、人から離れて出しちゃってます。
だって大切な体を守りたいですし、スッキリしたいですからね。
我慢すると、この不快感がストレスとなって溜まってしまう事になりますし、有害なガスも体に吸収されてしまいます。
そして便秘が続くと、便はさらに水分が吸われてしまい益々硬くなるので便秘が悪化する悪循環になります。
さらに便秘が続いて吐き気やおう吐があるとき腸の中は便やガスでいっぱいになって、食べたものが行き場をなくしている状態です。
すると私たちの体は、そこに入ってきたものを受け付けようとせずに逆に押し戻そうとするのです。
こうして自分の体を守るための機能として吐き気やおう吐が働いてくれています。
その他にも腹痛やめまい、そして発熱などの症状が伴う場合もあります。
吐き気やおう吐が続いて症状が改善されない場合には急いで病院で診察してもらいましょう。
腸が深刻な状況になっている可能性があります。
吐き気と病気の関係
便秘になっている時に吐き気やおう吐がある場合、便が詰まっている他に何か別の原因がないかと言うことです。
考えられるのは病気が原因で便秘になっているときがあり、症状もそれぞれ違っています。
病気も様々ですので、ご自身で体の変化に気をつけることが重要になってきます。
吐き気やおう吐と関係するさまざまな病気があります。
腸閉塞
刺すような腹痛、吐き気、嘔吐があり、吐くものがすっぱい胃液→苦い胆汁→便の臭いがする物へ変わります。
腹膜炎
腹痛、吐き気、おう吐、発熱があり症状が進むと脱水やショック状態となります。
巨大結腸症
お腹の張り、おう吐があります。
腸ねん転
お腹の張り、激しい腹痛、吐き気やおう吐の症状がでます。
低カリウム血症
筋力の低下や脱力感の他に多尿、多飲、悪心やおう吐があります。
吐き気が起きた時の対処
我慢せずに吐き出してしまう
吐き気があった場合には我慢せずに、吐いてしまいましょう。
中途半端にしないでスッキリと出してしまうことです。
私たちの体は異常を感じると、それを正常に戻そうと働きはじめます。
無理やり吐く必要はありませんが、体が排出しようとしているので抑えることはありません。 便秘のひどい方は万が一の事を考えて、ビニール袋を持ち歩いた方が安心できますね。
あくまで、もしもの場合のエチケットとして考えてください。
吐いてしまった後は食べることを控えた方が良いでしょう。
もうお腹に何も入らないから吐き気やおう吐といった症状が出ているので、ここですぐに食べてしまってはいけません。
体の負担が大きくなりますし再び吐き気が始まるかもしれません。
おう吐した後にすること
吐いてしまった後は落ち着くまで安静にしましょう。
イスに座ったり、横になったりして楽な態勢で体を休ませましょう。
横になるときは右側を下にすると良いです。 腸がいっぱいで食べたものが逆流して吐き気がするのを抑えやすくなります。
また、体を締め付けることはよくありませんので、ベルトなどは緩めておきます。
この時にペパーミントの香りを嗅ぐと良いでしょう。
まだ吐き気があるときにはツボ押しを行ってください。
関衝(かんしょう)
① ツボの位置は手の薬指の爪の生え際を小指側にずらしていくと凹んだ部分がありますので、ここを揉みます。
② 反対の手の親指を添えるようにして人差し指でジワッという感じでゆっくり押し込み、暫くそのままにしてスッという感じでゆっくりと力を抜きます。
③ これを5回~10回ほど繰り返してください。
内関(ないかん)
① ツボの位置は手のひら側(腕内側)の手首を曲げたときの太いしわより指3本分の所で、こぶしを握ったときに出る2本の筋の間にあります。
② 反対の手でつかむようにして親指で強めにジワッという感じでゆっくりと押しこみ、暫くそのままにしてスッという感じでゆっくりと力を抜きます。
③ これを5回~10回ほど繰り返してください。
ツボ押しは妊娠中の方は避けたほうがよいでしょう。
あと梅干しや生姜が吐き気に良いと言われていますので、少しずつ口にしてみてください。
梅湯や生姜湯が飲みやすいと思います。
便やガスを出すことを考える
吐き気やおう吐が落ち着いたら一刻も早く便やガスを出すことを考えましょう。
まず水分を摂るようにしましょう。
決して一度にたくさんの量を飲むのではなく、少しづつこまめに充分に補給することです。
なるべく体に負担をかけないように気を付けてくださいね。
せっかく落ち着いた吐き気が再び襲ってこないように慎重に行動します。
ゆっくりと「の」の字マッサージも行ってみてください。
① 両手をお腹の上に重ねて置き、気持ちのいい強さまでゆっくりと押さえます。
② 押さえたままの状態でおへその周りを大きく「の」の字を書くようにさすってください。
③ これを10回程度繰り返します。
「の」の字にさする時はあなたのお腹の上に書くようにするのですから、方向を間違えないようにしてください。
あとは食事の改善が基本ですが、それでもどうしても出ないときはあるかと思います。
どうしても便が出ない場合の方法としては浣腸を使う方法がありますが、ご自身でできないときはお医者さまに相談するのがいいです。
また病院?と思われるかもしれませんが、こんな時は特別な状況ですので医師の判断にゆだねる事も必要です。
特に妊娠中の方は便秘になりやすいですし、デリケートな状況にあるので注意が必要です。
便秘薬はあなたも使ったことがあるかもしれませんが、この場合には合わないことも考えられますので、安易に下剤を服用することはおすすめできません。
充分に注意してください。