酸化マグネシウムの便秘を改善する効果とその副作用
酸化マグネシウムとは?
便秘の方は良く聞く名前かもしれませんが、酸化マグネシウムとは何でしょう。
カマやカマグ、マグネシアとも呼ばれていて、マグネシウムの酸化物です。
天然炭酸マグネシウム鉱石を焼いて細かく砕いて作られたり、海水の中のマグネシウムから作られたりします。
下剤としては1980年代から販売されており、医療分野以外でも建設の分野では古くから使われていて、他にも合成樹脂やゴムの添加剤、セラミックの焼結剤、接着剤の配合剤などに幅広く使用されています。
酸化マグネシウムの効果と注意点
効果は?
医療分野では便秘の時の緩下剤(かんげざい)として使われていて、便が水分を含んで柔らかくなり腸の動きが活発になることで排便を促します。
習慣性が少ないので癖になりにくく、長い期間飲んでも効き目が落ちる事がないと言われています。
その他に、胃酸を中和させる働きのある制酸剤としての効果がありますので胃炎、胃潰瘍、胃酸過多症などの治療にも使われています。
注意点
他の薬を飲んでいる方、たとえば心臓の薬(強心薬)や骨の薬(ビタミンD製剤)等を飲んでいる方や腎臓病などの持病のある方は必ずお医者さまに相談しましょう。
これはそれらの薬の効果を下げてしまったり、悪影響を及ぼす事があるためです。
決められた量や飲み方を守って正しく使いましょう。
市販されている薬を飲んでいる場合も効果が出ないからといって自己判断で量を増やしたりしないようにしてください。
酸化マグネシウムを飲んでいて、もし吐き気やおう吐、筋力低下などの症状があらわれたら副作用かもしれませんので、使うのを止めて病院で診察を受けましょう。
酸化マグネシウムの副作用
酸化マグネシウムは安全性の高いお薬です。
ですが長期間の服用で高マグネシウム血症といわれる副作用を起こすことがあります。
症状としては吐き気やおう吐、口が渇く、血圧が低下する、皮膚が赤くなる、うとうとする傾眠(けいみん)、脈が遅くなる除脈(じょみゃく)、筋力低下で力がはいらない、立ちくらみ、めまいがする、体がだるい等があらわれます。
さらに症状が重くなると息が苦しくなる、意識がもうろうとする意識障害がでることもあるようです。
これらは高齢の方、腎臓の機能に問題がある方は発症しやすいとされます。
今後どうするかを考えましょう
便秘の薬を使っている方はとでも大変な思いをしていることでしょう。
そして誰もが薬を飲んで排便しなけれはいけない現状をなんとかしたいと願っています。
私たちが便秘になり、それを治そうとしてもなかなか治らないことがあります。
ですがこのままずっと下剤に頼っていくのはいけませんので、薬の量を減らすためにも便秘に使う下剤の体におよぼす影響を再認識して食事の見直しや運動などできることから始めてみませんか?
また便秘改善のためには身近にある食品を見直すことも必要だと思います。
病気が原因でどうしても下剤を飲まなければいかない方もいるでしょうが、あきらめず根気よく続けていきましょう。