便秘が原因で迷走神経反射が起きた時あなたは?その対処と予防方法
迷走神経反射の症状
迷走神経反射(めいそうしんけいはんしゃ)ってあまり聞かない症状ですよね。
ワゴトニーとも呼ばれていて、ストレスや精神的不安定などによって自律神経のバランスが崩れることで起きるのです。
その症状としてはめまいや失神がありますが、これは血圧や心拍数が低下して脳に行く血液や酸素が足りなくなるからです。
失神が起きる場合には前兆があらわれることがあり、頭痛や吐き気、寒気、フラフラする、あくびが多くなる等です。
ですが、何の前兆もなくいきなり倒れてけいれんが伴うこともあります。
失神している時間はそれほど長くなく、数秒~5分程度で回復しますし普通は後遺症がありません。
便秘になると起きるのはなぜ?
あなたは便秘の時に息んではいませんか?
そして気持ちが悪くなったり冷や汗が出たりしたことはありませんか?
これは排便ショックと言われるもので、迷走神経反射のときにあらわれる症状なのです。
原因は急激に血圧が低下する変化によるものですが、トイレで倒れてしまうのはこの時です。
また、迷走神経反射は自律神経の乱れと関係があるので、腸への影響や便秘と深く関わっていると言えます。
特に妊娠中の方はホルモンバランスも崩れやすく、ストレスも溜まりやすいので便秘になる事が多いと思います。
ですから発症したときにあなたとお腹の赤ちゃんを守るためにも十分に注意してくださいね。
迷走神経反射が起きたら
症状が頻繫に起こる方はご家族やまわりの方のフォローが受けられる体制を整えておきます。
そうしないと予期せずに起こった場合、とても危険な状態に陥ります。
もし迷走神経反射の症状があらわれてきたら、すぐに横になったりしゃがむことが大切です。
失神して転んだ際に頭を打たないために必要となります。
これはとても大切なことで、いつ症状が起きるかわかりませんのでくれぐれも忘れないようにしてください。
そして症状がなかなか改善しない時や不安がある場合には、病院で事情を説明して神経内科や循環器内科で診察を受けましょう。
もしかしたら糖尿病などの病気と関わっているかもしれません。
予防方法を考える
長い時間立ちっぱなしだったり、激しい運動、激しい痛み、ストレス、飲酒、脱水、睡眠薬などが原因とされています。
このような心身に負担がかかった状態で長時間ガマンしたりするのは良くありません。
体にも心にも負担が掛かりすぎるのは便秘にも悪影響を及ぼします。
さまざまな原因を毎日の生活の中でいかに取り除いてあげられるかで症状を抑えられます。
体と心をリラックスさせた状態を保つことは予防にとても効果的です。
塩分は極端に制限せずに適度の摂り、水分も2リットル程度たっぷり摂って脱水症状を起こさないようにしましょう。
アルコールについても飲み過ぎないように控えると共に、睡眠時間もしっかりと確保しましょう。
これらのことは便秘を改善するためにも必要な基本ですので、実行するように心がけてください。
最後にティルト訓練と呼ばれる簡単なトレーニング方法をご紹介しますね。
① 壁に頭、背中、お尻、を付けて立ちます。
② 寄り掛かったまま、両足を半歩(15cm~20cm)位前に出します。
③ この姿勢を30分維持します。
④ これを1日1回おこないます。
最初は無理をしないで少しずつ時間をのばしましょう。
時間はかかりますが効果が期待できますので、続けてみてください。
まとめ
迷走神経反射は生活のリズムが崩れていたりすると起こりやすいと言えます。
私たちは無意識のうちに体に負担をかけてしまっていることがあります。
これは便秘についても同じことで、毎日の生活から注意する必要があるのです。
健康な体を維持するためにはちょっと気を付けるだけなのですが、なかなかできないんですね。
今は何もないから良いかもしれませんが「いつ起こるかわからないのが病気の怖いところ」ですので、悪い習慣は早く取り除いでしまいましょう。