むくみが起きるのは便秘の影響?その理由と解消方法
むくみが起きるのは何故?
むくみは血液の中の水分が外に出て、細胞間の水分の量が増える事によって異常に膨らんでしまう状態なのです。
私たちの体の水分は重力によって上から下へと流れるので、1日中立っていると足がむくんだり、起きた時に顔がむくむのはこのためです。
これにはいろいろな原因があります。
またアルコールを飲んだり、塩分の摂りすぎも水分の処理がうまくできなくなるので、むくみやすくなります。
ほかの原因としては病気によるものがあり、糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)、ネフローゼ症候群、急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)といった腎臓の病気や肝硬変、静脈瘤(じょうみゃくりゅう)、慢性心不全などになっている場合があります。
便秘とむくみの関係
あなたはどうして便秘でむくみが引き起こされるかご存じですか?
便秘になると腸の中ではガスが発生しやすくなりオナラが出ます。
発生したガスと溜まった便によって腸が膨らみ血管ややリンパ管がが圧迫されてむくみが起こります。
リンパの流れが悪くなると免疫力が低下しますので病気にかかりやすくなるのです。
またストレスなどにより自律神経が乱れることで交感神経と副交感神経のバランスがくずれて便秘になるのと同時にむくみになってしまう方がいます。
この自律神経の乱れはむくみの他に冷えやのぼせ等の原因になります。
特に女性は冷え性であったり、ホルモンバランスが崩れやすいので自律神経に影響をあたえる事が多いのです。
むくみ予防と解消方法
むくみの原因が便秘なので便秘を改善するのも大切ですが、まずはむくみの対策を考えましょう。
考えられる原因を取り除いてなるべくむくまないようにしましょう。
少しの気を付けるだけでも効果が期待できます。
水をがぶ飲みしない
水分補給は必要ですが、飲み方に問題がありませんか?
水分の正しい摂り方は少しずつこまめに飲む事で、1日に1.5リットル~2リットル位は必要です。
「少ない」と思うかもしれませんが食事などで補給される分もありますので大よそこれ位になりますが、食事の時にあまり水分をとらなかったり、汗をたくさんかく方はもっと飲む必要があります。
運動の後はもちろんお風呂の後にも水分補給は必要になりますが寝る前は飲みすぎに注意してくださいね。
がぶ飲みすると血液中に多くの水分が吸収されますが余分な水分は血管の外に出るのでむくみが起こります。
塩分の摂り過ぎに注意する
塩分は私たちの体にとって欠かすことのできないものですが、摂り過ぎになりやすいとも言えます。
摂り過ぎると血液中の塩分濃度が高くなりますので、それを薄めるために多くの水分が取り込まれて血管から外に出ることでむくむのです。
よく知られているように高血圧の原因になることもあるのですから。
ですから塩分の量は気を付けなければいけません。
この場合にはカリウムを含む食品を食べると良いでしょう。
特に海藻類に多く含まれており昆布、わかめ、ひじき、海苔の他にも切干大根やかんぴょう、煮干し、するめなどが上げられます。
これらと比べると含有量は減りますがパセリやにんにく、モロヘイヤといった野菜類、イモ類、豆類も良いでしょう。
塩分の摂りすぎはダメだけど糖分は大丈夫と思っている方は気を付けてください。
糖分もむくみを起こしますので、特に夜の甘いものは要注意ですよ。
リンパマッサージをする
簡単な方法で誰にでもできるやり方ですので、試してみてください。
足のむくみ取と顔のむくみ取の方法について紹介します。
マッサージする時にはクリームを塗ると滑りがよくなり、皮が剥けるのを防げます。
足裏を押す、さする
足裏全体をまんべんなく押しますが、1箇所につき5秒~10秒押し込んだら力を抜きます。
押し込む時はジワーッという感じで、離すときはスーッという感じで力を抜くのがコツです。
さするときは指側からかかと側に向かっておこいますが指の付け根で押し込みそのままの状態でかかとまで10回~15回さすります。
両手で足を包み込むようにして両方の親指を使うか、こぶしを握って人差し指か中指の第2関節を使っておこなうとよいでしょう。
足甲を押す、さする
足甲も全体をまんべんなく押し込み、1箇所につき5秒~10秒押し込んだら力を抜きます。
押し込む時はいつもジワーッという感じで、離すときはスーッという感じで力を抜きます。
こするときは腱と腱の間を指の付け根側から押し込んだまま10回~15回さすりましょう。
この時の強さは心地よい痛さを感じるくらいが丁度です。
ふくらはぎをさする
ふくらはぎを包み込むように持ち両方の手を使い交互にさすり上げましょう。
足首側から行いひざ裏までしっかりと10回~15回さすりましょう。
顔と周辺をマッサージする
顔のむくみにはこのマッサージが簡単で時間も掛かりませんので試してみてください。
注意点としては強く押しすぎないことと、あまり皮膚を引っ張らないようにすることです。
まず中指と人差し指で耳を引っ張る感じで、押しながら下の方へ5回さすります。
指全体で顎を挟むようにしながら顎の中心から耳の下までフェイスラインに沿って4か所くらいに分けて押していきます。
押す時間は1秒ほどで、これを5回繰り返します。
人差し指、中指、薬指の腹を使い、鼻の横から頬骨に沿うように耳の下まで4か所くらいに分けて押します。
押す時間は1秒ほどで、これを5回繰り返します。
首の右回し、左回し、肩の上げ下げをそれぞれ2回おこないます。
背伸びをして終わりです。