センナは便秘解消の特効薬?知っておきたい効果と副作用について
センナって何?
センナとはエジプトやインドなどで栽培されているマメ科の植物です。
便秘の方ならセンナという名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
その実や葉、そして茎が生薬になったり健康食品として使用されます。
このうち果実と葉の部分については下剤としての効果が高いことから医薬品として使われているのです。
残りの茎の部分は薬として扱われないので、健康茶や便秘茶といったお茶の材料やサプリメントなどにされています。
センナのもつ効果
センナは便秘改善の薬として使われています。
センナにはセンノシドといわれる成分が含まれていて、これが下剤としての効果を発揮するのです。
このセンノシドは配糖体と呼ばれていて胃や小腸で吸収されません。
ですので大腸まで届くとビフィズス菌などの腸内細菌によって、レインアンスロンとして生成されます。
そして大腸に刺激を与えることで腸のぜん動運動を活発にして排便しやすくする働きがあります。
副作用も少なく高齢の方や、妊娠中の方にも使えるとされてはいますが注意が必要です。
便秘解消の特効薬?
センナの特徴として即効性があると言われています。
実際に効果が現れるのは飲んでから8時間~12時間ほど後になります。
ですが、どんな便秘にも効果的というわけにはいかないようです。
たとえば、腸の動きが弱っている方の便秘である弛緩性便秘には効果的ですが、ストレスなどが原因のけいれん性便秘には逆効果になる場合があります。
また、硬結便(こうけつべん)といって便が硬くなってしまう症状の方も服用には注意した方が良いでしょう。
そんな方は病院での受診をおすすめします。
便秘なら何でも同じというわけにはいきませんので、あなたの便秘の種類を知っておくのは大切なことですし、正しい使い方をしてこそ効果を発揮してくれるものです。
副作用について
副作用が比較的少ないと言われるセンナですがゼロではないのです。
飲む量が多かったりすると腹痛を起こしたり、時には下痢になる場合があります。
また、長期間飲み続けると効果が薄れてきますが、これは耐性といって私たちの体が薬に対する抵抗力を持つからです。
効き目が悪くなると、うまく排便できなくなるので薬の量を増やさないといけなくなります、
ですが、ここで薬の量を増やすことは悪循環の始まりで、自力での排便ができなくなってしまう可能性が出てきます。
センナを飲み続けることによって低カリウム血症になる事もあり、筋力の低下やだるい、動悸がするなどの症状が現れたりします。
さらに大腸黒皮症(大腸メラノーシス)や下剤性結腸症候群になると腸の働きがさらに悪くなってしまいます。
まとめ
便秘に対して効果的なセンナですが、飲み方に注意が必要ですね。
まず常用してはいけません。
そして量を増やすことも避けましょう。
薬の成分が含まれていますから、軽い気持ちでの服用をしないようにしてください。
私の場合も確かに飲めばよく出ましたが、今は飲まないように気を付けています。
便秘が辛くて困ったときだけに応急的に使い、あとはできるだけ日常生活を改めることで改善しましょう。
もっと身近にある食物を見直すのも便秘の改善につながります。
自然な排便がもっとも健康であることを忘れないようにしましょう。