便秘がてんかんを引き起こす原因になる!?どんな関係があるのか?

てんかんってどんな病気?

trees-358418_640てんかん(癲癇)とは突然意識を失ったり、痙攣(けいれん)などの発作を起こす病気です。

そして症状は繰り返し起きるのが特徴で、患者は100人に1人と言われています。

決して珍しい病気ではありませんが、赤ちゃんから高齢の方まで幅広い年齢層の方がかかっています。

3才以下に発症することが最も多く、約80%が18才以下で発症しています。

てんかんの症状は一過性のもので発作がおさまると元の状態に戻ります。

また、遺伝はしにくいと言われているものの、てんかんになり易さについては引き継がれることがわかっています。

てんかんの種類
種類原因
症候性てんかん脳出血、脳梗塞、脳炎、髄膜炎などの脳の病気、頭部のけがの後遺症、生まれた時の脳への損傷など
特発性てんかん原因が不明

 

てんかんが起きるしくみと症状

hard-drive-611511_640私たちの体にはとても多くの神経があります。

その神経が脳に情報を送ったり、脳からの命令を受けたりして体をコントロールしています。

体の動きだけではなく、怒ったり泣いたりする感情、物事の善悪や道徳といった理性などの精神的な部分にも関係しています。

これらはバランスが保たれていることで正常に働います。

ですが脳の神経細胞から過剰な信号がでるとバランスが崩れるのです。

そして興奮状態になったり、それを抑えることができなくなると痙攣(けいれん)などの症状があらわれます。

強直間代発作(きょうちょくかんたいほっさ)

突然体が硬直して倒れ意識を失い、全身をけいれんさせて、失禁や舌をかむこともあります。

数十秒~2分程度症状が続いたあと回復しますが、発作が起きた時のことを覚えていません。

点頭発作(てんとうほっさ)

生後4か月くらいから発症するとされています。

両手を振り上げる、両足を曲げる、頭を垂れるといった動きを繰り返します。

脱力発作(だつりょくほっさ)

全身の力が瞬間的になくなり、倒れたりして意識を失います。

発作の起きている時間は数秒程度と短かく、乳幼児に多くみられる症状です。

欠神発作(けっしんほっさ)

単純欠神発作は数秒~数十秒のあいだ意識を失いますが、けいれんは起きたりしません。

複雑欠神発作の場合は意識の障害だけでなく体をピクつかせたり、意味のない動きをします。

発作の事を覚えていないことが多いようです。

ミオクロニー発作

2歳くらいから成人(若年層)に多くあらわれる症状です。

自分の意思とは関係なくビクッと手や足、頭、体の一部や全体が動いたり、連続してガクガクと動いたりします。

その症状の程度はさまざまで、意識を失うこともあります。

便秘はてんかんを引き起こす?

ski-rope-539600_640結論からすると便秘そのものが直接の原因になっているとは言えないようです。

てんかんの発作が起こる誘因として、とても疲れた状態であったり、睡眠不足でバランスが崩れていることが考えられます。

ほかにも精神的ストレスが溜まっている場合も発作が起きる誘因の一つとしてあげられます。

でも、これらの誘因は便秘の原因と共通している点があります。

ということは便秘と発作を起こす誘因とは無関係とも言い切れません。

また、てんかんの治療を受けている方は、長い期間薬を使うことになります。

そうすると抗てんかん薬によっては便秘になることもあるようです。

薬の副作用としては他にも眠気や異常行動、吐き気やおう吐、頭痛、めまいやふらつき、血圧の低下などがみられます。

 

てんかんの予防と治療について

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抗てんかん薬による治療

てんかんの治療は抗てんかん薬によるものが主となっています。

状況に応じて数種類の薬を併用することがあります。

この治療によって約70%の方に効果が見られます。

てんかんの原因となる脳の細胞の興奮状態を抑えたり、伝達を絶つことで症状を抑えることができるのです。

食事療法をおこなう

ケトン食療法と言われる食事療法があります。

これは脂肪分を増やして炭水化物や糖分を控えることによって、体の中でケトン体ができて効果をあらわすというものです。

ですからお米、パンなどはほとんど食べない程度まで減らして、肉や魚、卵や豆腐がメインとなり、これに脂肪分を足したものがケトン食となります。

このときの食事はお医者さまの指導を受けながら作る必要があります。

手術による治療

すべてのてんかんに適用されるわけではありませんが、内側側頭葉てんかんや突然倒れる失立発作(しつりつほっさ)をもつ難治てんかんなど、いくつかのてんかんに対しておこなわれています。

ですが手術がおこなわれるには、発作を起こしている部分がはっきりしているなどの条件があります。

手術の方法も障害がある部分の状況や大きさによって異なります。

日常生活の改善も必要

薬による治療だけでなく、毎日の生活習慣を正すことも必要になってきます。

睡眠時間をたっぷりとる、食事も暴飲暴食をしないで腹八分目を心がける、適度な運動をする、アロマテラピーなどでリラックスしてストレスを溜めないことが必要です。

これらの事は便秘の解消にも大変有効な方法であり改善の基本です。

生活のバランスやリズムはとても大切ですから、規則正しい毎日を送るように心がけましょう。

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