快便になるために知っておきたい便秘の種類と改善方法

便秘の種類ってなに?

56d54f06bd0c1bc7928e89a666a9cd9e_sひと言で便秘と言ってもいろいろな種類に分かれています。

あなたの便秘の種類がわかれば、どうしたら改善できるかがきっと見えてきます。

便秘のタイプが分からなければただ闇雲に「便秘改善に良い」といわれる方法を試しては、「効いた」とか「効かない」とかさわいでいるだけで、なんにも変わらなかったりします。

まずは自分の便秘がどういうものなのかを知ることが大切です。

便秘は大きく分けて機能性便秘(きのうせいべんぴ)と器質性便秘(きしつせいべんぴ)の2種類に分けられます。

それぞれ説明していきますのであなたの便秘はどれか確認してください。

機能性便秘(きのうせいべんぴ)

f4752f1bee00f7f09dfeeb79b1076862_s機能性便秘とは胃や小腸、大腸などの消化器官の機能が低下するためにおきる便秘で、食生活や生活習慣が原因です。

いっぱんに「便秘」と言っているのは、この機能性便秘のことなんですが、この中にはさらに急性便秘慢性便秘医療性便秘に分かれます。

 急性便秘(きゅうせいべんぴ)

症状と原因

いままで普通にお通じがあったのに一時的に便秘になってしまうことがありますが、これが急性便秘です。

ただし、おう吐や激しい腹痛がある場合は別の病気が考えられますのですぐに病院へいきましょう。

原因は食習慣や生活環境の変化、ストレスが考えられます。

食事の時間が不規則になったり、刺激の強いものなど食べるものが変わっていませんか?

ダイエットなどで食事の量が減っていませんか?

食事だけでなく毎日の生活の中でいろいろな出来事によって、肉体的にも精神的にもストレスが生じて便秘になる場合があります。

たとえば仕事で大事な商談があって緊張したり、旅行や出張に出かけたりして環境が変わることでリズムが乱れたりします。

改善方法

まずは食生活を見直して1日3食バランスよく、決った時間に食事をするように心がけましょう。

基本的にはお通じがあった時と同じにすることが最低限必要です。

またリラックスするためにゆったりした音楽を聴いたり、お風呂にゆっくり入ったり、軽い運動などしても良いでしょう。

日ごろ運動不足の人は、運動することによって腸が刺激されて動きが活発になります。

 慢性便秘(まんせいべんぴ)

弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)

症状と原因

筋力の低下が原因で、腸が便を押し出す力が弱くなってしまい便秘になることです。

運動不足の人は腹筋が弱くなりますので腸の働きが悪くなり、排便しにくくなります。

腸の中にガスがたまるのでお腹が張って、便は水分が吸収されて硬くなり、用を足した後も便が残っている感じがあります。

改善方法

運動をしてお腹の筋肉を鍛えることで腸の働きを良くしてあげましょう。

最初は軽めに行い、決して無理をしないように気をつけてください。

そして続けることが大切ですので、楽しみながらできる程度がよいでしょう。

食事は食物繊維を含んだものを食べるように心がけて、必ず水分も一緒に充分に摂ることが大切です。

水分は食事のとき以外でも、こまめに摂ることがポイントです。

痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)

症状と原因

環境が変わったり精神的なストレスによって便秘と下痢を交互に繰り返す症状で、コロコロした硬い便が出るときがあります。

これは腸の動きが過剰になるために痙攣したような状態になり、排便が上手くいかなくなるためです。

腸が痙攣によって便をスムーズに押し出すことができないと、便が腸の中に溜まりやすくなり便秘になります。

逆に便を押し出す動きが活発になると水分が充分に吸収されていない便が下痢として出てしまいます。

改善方法

自律神経が乱れると腸が正常に働かなくなりますので、運動をしたり、リラックスできる環境をつくったりしてストレスを発散させるのがよいでしょう。

この環境というはあなたにとって居心地のよい空間と考えてください。

どういった空間が落ち着けるか、ホッとできるかは、あなたが何が好きかで決ってくると思います。

また、睡眠時間を充分にとることも大切です。

毎日の生活を規則正しくすることで生活のリズムを整えていくことが改善につながります。

直腸性便秘(ちょくちょうせいべんぴ)

症状と原因

直腸は肛門の手前にありますが、この直腸の便が溜まってしまい排便できなくなります。

便意があるのに我慢していると硬い便が溜まってしまい出なくなったりします。

あなたはトイレを我慢していませんか?

いつも我慢していると便意を感じにくくなりますし、便秘対策のために下剤や浣腸を使うことも影響すると考えられます。

改善方法

便意を感じたらすぐにトイレにいきましょう。

決してガマンしてはいけません。

そして、トイレに行く時間を決めて排便のリズムをつくってあげることも良いでしょう。

もちろん食事は水分や食物繊維をとるように心がけることが必要です。

また、骨盤底筋という筋肉を矯正して排便を促す方法がありますので紹介しておきます。

その方法とは、まずトイレに座ったら、踵を少し上げた状態で座って前傾姿勢になります。

そして腹筋だけに力をいれるように息む、これをトイレの時に毎回続けてみてください。

 医原性便秘(いげんせいべんぴ)

症状と原因

飲んでいる薬が原因で起こる便秘です。

今、何かの薬を飲んでいる方は気をつけてください。

いつも下剤を飲んでいたりすると腸の動きがどんどん悪くなりますし、痛み止めや抗がん剤などの服用も便を押し出す働きが低下して便秘になります。

また腸や肛門の手術をしたあとで排便が悪くなることもあります。

改善方法

病気治療中で薬を飲んでいる方、手術後の便秘の方も担当のお医者様と相談してください。

器質性便秘(きしつせいべんぴ)

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症状と原因

腸そのものの病気が原因でなる便秘を言います。

主な病気として腸閉塞(ちょうへいそく)、腸捻転(ちょうねんてん)、大腸がん、腹膜炎などがあり、症状としては腹痛、吐き気やおう吐、発熱、血便等があります。

その他の原因として腸だけでなく胃や肛門、子宮の病気、脊髄損傷や脳梗塞などの神経障害によって起こる場合があります。

改善方法

症状が現れたらすぐに病院で診察してもらいましょう。

そしてお医者様の指示に従ってください。

普段から自分の便を注意して見るように心がけましょう。

病気の信号が出ているかもしれません。

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