オピオイドの副作用で便秘になるのはなぜ?治療薬と対策方法はある? 

オピオイドで便秘になるのはなぜ?

では早速オピオイドについて見ていきたいと思います。

オピオイドとは、

オピオイド(opioid)とは、麻薬性鎮痛薬やその関連合成鎮痛薬などのアルカロイドおよびモルヒネ様活性を有する内因性または合成ペプチド類の総称である

引用元:https://www.jspm.ne.jp/guidelines/pain/2010/chapter02/
02_04_01_01.php

これを読んだだけですと何だか専門的で難しいですよね。

もっと簡単に言ってしまうと、私たちが痛み止めのために使う鎮痛薬に含まれる成分になります。

そしてこの成分を含んだ薬のことをオピオイド鎮痛薬と呼んでいます。

これらは、飲み薬(服用)、座薬、貼り薬そして注射があります。飲み薬は錠剤、粉末、液状のものに分かれています。

オピオイドの種類

その成分はモルヒネ、ヘロインなどの麻薬性があるものと、そうでないものがあります。

また、オピオイド鎮痛薬にはさまざまな種類が存在します。

代表的なオピオイド鎮痛薬
成分強さ
硫酸モルヒネ強オピオイドに分類され、
中等度から高度の強さの痛みに使用されます
オキシコドン
フェンタニル
塩酸モルヒネ
コデイン弱オピオイドに分類され、軽度から中等度の強さの痛みに使用されます

オピオイドの副作用

副作用として様々な症状があらわれます。

ここでは6つの症状について簡単に説明します。

1 眠気

オピオイドを使い始めたときや、量を増やしたときに起こることがあります。数日から一週間程度で無くなるか軽減する事が多い症状です。

2 吐き気、嘔吐

眠気同様に、使い始めたときや増量した際に症状があわられる場合があります。これらの症状があらわれた場合には、それを抑える薬を使用することで改善が見られます。

3 呼吸制御

オピオイドの作用により、呼吸中枢の反応が低下して呼吸回数が減ることがあります。一般的に適切な投与では、呼吸数が低下することは少ないとされています。

4 便秘

腸や消化管の働きを抑える効果があるので、使用しているほとんどの方に見られる症状です。使用している間は続くので、下剤によって改善をする場合があります。

5 せん妄(せんもう)

意識障害が起こって幻覚や幻視、さらには興奮状態になったりします。薬を使い始めたときや増量した際に起こることが多いとされています。

6 排尿障害

オピオイドは尿管を緊張させたり収縮を強くすることがあります。特に高齢の男性の場合は、膀胱に尿が溜まっていても出ない尿閉という症状があらわれたりします。

治療薬と対策方法はある?

オピオイドによって、さまざなな副作用があることがわかりました。

そして、この中には便秘も含まれています。

もし便秘になってしまったらどうしたら良いのでしょうか?

 

便秘の治療薬を使う

便秘を薬で改善しようとすると、治療薬として下剤を飲むことになりそうですね。

効果が緩やかとされる緩下剤では酸化マグネシウムなどが処方される場合があります。

また大腸刺激性下剤としてピコスルファートナトリウムやセンノシドといった薬の使用が検討されます。

薬以外の対策方法は?

では薬以外の方法についてはどうでしょうか?

その一つとして温療法があります。腰やお腹を温めるというものです。

えっ、腰を温めるの?と思う方もいらっしゃることでしょう。お腹だけでなく腰を温めることで改善の可能性があります。

方法としては60℃で10分を目安に温めると良いようですが、やけどには十分注意してください。

他にはマッサージが効果があるかも知れません。

良く行われるのが「のの字」マッサージですね。

方法としてはまず両手を重ねてお腹をゆっくりと押します。そして押したまま、おへそを中心に「のの字」を書くようにゆっくりとまわします。

これを10回ほど繰り返してください。

決して強く押しすぎないように注意してくださいね。

まとめ

今回はオピオイドと便秘の関係について見てきました。

私たちが常に100%健康な状態を維持することはとても大変なことです。

もちろん病気になれば薬を飲まないわけにいけませんし、放っておいたら生命が危険にさらされることになります。

そうはいっても薬はなるべく飲まないに越したことはありませんよね。

ですので、日頃から自分でできる健康管理はしっかりとしておきたいものです。

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