炭酸水が便秘の解消に効果的というけれど本当の実力はどうか?
炭酸水ってどうなってるの?
いつも何気に飲んでいるコーラやソーダなどの炭酸飲料ですが、ふと疑問がわいてきました。
あの「シュワシュワッ」という口当たりとのどごしは何でだろう?
口の中やのどが刺激されている気がしますが、あの感覚は他の飲み物や食べ物とはちょっと違いますからね。
炭酸水とは水の中に炭酸ガス(二酸化炭素)を溶かした水のことです。
実際には圧力をかけながら製造することによって多くの炭酸ガスを溶かし込んでいます。
炭酸水の炭酸ガスは液体の中に溶け込んだ状態でフタをされていますが、フタが開けられると気化して外へ出ようとします。
このときに気化して泡となり連続ではじけることで、あの「シュワシュワッ」という感じが得られるのです。
ですからフタを開けておくと炭酸ガスは全部抜けてしまうので、この感じが無くなってしまうのは当然ですね。
炭酸水は骨を溶かすって本当?
よく炭酸飲料を飲むと骨が溶けるとか弱くなるとか言われました。
私も子供の頃からそんなことを聞いていましたので、それを鵜呑みにしていたところがあります。
ですから、あまり飲まないようにしていましたというか飲ませてもらえませんでした。
でも、これって本当なんでしょうか?
たしかに骨を炭酸水の中に浸しておくとカルシウムが溶け出します。
と言う事は炭酸水+飲む=骨を溶かすという式が成り立ちそうですが、実際にはそれほど深刻な状況になることは無いようです。
それは私たちが飲むとすぐに二酸化炭素と水に分解されてしまい、直接骨に触れるわけではないからです。
炭酸水は酸性飲料です
私たちの血液は弱アルカリ性ですが、正確には塩基性といわれています。
ではそこに酸性の飲み物を飲んだらすぐに酸性になるかと言えば、そう簡単に変わることはありません。
それは常にPH7.4の弱アルカリ性を保つようになっているからです。
もし仮にこのPHの数値が崩れるとしたら、重い病気に掛かる、体が疲労しているなど明らかに通常の状態とは異なったり、酸性食品ばかりの食生活の乱れが原因と考えられます。
ですから普段から食生活の偏りや健康に気をつけていれば、炭酸水を飲むことが原因で血液が酸性になるとは考えにくいです。
むしろ飲むときに直接触れる歯を心配したほうが良さそうです。
一度口の中に含むような飲み方は、あまり良くないかもしれません。
炭酸水には酸性の強い銘柄もあるようで、口の中が酸性になると歯を溶かすことがありますので気をつけてください。
注意しなければいけないのは飲みすぎ、摂りすぎはいけないということです。
炭酸水の効果と飲むタイミング
炭酸水を飲めば便秘に効果があるでしょうか?
実際にはただ飲めば良いというわけではありません。
飲む時の注意点を考えてみましょう。
寝起きに飲むと効果的
朝起きてすぐに炭酸水を飲むことで便秘改善に効果が期待できます。
水でも便秘には効果的と言われていますが、炭酸ガスが胃や腸を刺激してくれるため動きが良くなるのです。
食事の時に飲む
炭酸水を飲むことで食欲が増して、胃腸の働きが良くなります。
食事で体にはいった食物は、ぜん動運動が活発になった腸に送られるので排便されやすくなります。
便秘でガスが溜まっているときはダメ
ガスが溜まってお腹が張って苦しいときは飲まない方がよいでしょう。
もっと苦しくなってしまいますから気を付ける必要があります。
炭酸水の選び方
炭酸水ならみんな同じと考えていませんか?
ですが何でもよいわけではありません。
無糖のものを選びましょう
毎日飲むことを考えますと糖分が含まれているものは、虫歯や肥満、糖尿病の原因になるだけでなく美容にもよくありません。
ですから糖分を含まないものを選んでください。
できれば硬水を選ぶ
これは必ずというわけではありませんが硬水の方がマグネシウムなどのミネラルうを含んでいるので、便秘には有効とされるからです。
ですが実際に市販されているものは軟水が多いですし、硬水は飲み過ぎるとお腹が緩くなることがありますので注意しましょう。
その他の効果
炭酸水の便秘を改善する効果について書いてきましたが、他にも期待できる効果があるんです。
冷え症やむくみの改善、疲労回復、血圧を下げるなどがあげられます。
炭酸水の二酸化炭素が体に吸収されると、血管が酸素を取り込もうと血管を広げます。
その結果、血流が良くなりますので効果が期待できるというわけです。
よく炭酸の温泉や入浴剤を使ったお風呂に入ると、体がポカポカしてきますよね。
これはお湯に含まれている二酸化炭素が皮膚から浸透することで、血流が良くなるためです。
ですから血行の悪い方にはとても効果的と言えます。