コレステロールは便秘の原因になるのか?気になる関係と基礎知識

コレステロールの働きとは?

puzzle-693871_640コレステロールと聞くと悪いイメージがありませんか?

高血圧や糖尿病などの生活習慣病になるとか、肥満の原因などあまりよく言われませんよね。

ですが私たちが生きるために欠かせない重要な働きがあるのです。

コレステロールは、細胞を守ったり必要な物質を運ぶなどの働きをする「細胞膜」をつくるために必要となる脂質のことです。

副腎皮質ホルモンや女性ホルモンなどの「ホルモン」や、小腸で消化と吸収を助けたりする働きのある「胆汁酸」をつくる時の材料にもなります。

1日に必要な量は1,000mg~1,500mgと言われ、その内の20%~30%は食事から摂れますが、残りの70%~80%は脂肪や糖を材料として肝臓などで作られています。

もしも食事で摂ったコレステロールの量が多いときには、体内で作られる量が少なくなることで常にバランスを保っています。

 

コレステロールにも善玉と悪玉がある

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善玉コレステロール

HDL コレステロールと言われ、余ったコレステロールや血管の壁についたコレステロールを回収して肝臓に戻してあげる働きをしています。

こうすることで動脈硬化の防止に役立ってることから、善玉コレステロールと呼ばれています。

皮下脂肪などの中性脂肪が増えると善玉コレステロールは減ってしまいますので、肥満やアルコールの摂り過ぎには注意が必要です。

悪玉コレステロール

LDL コレステロールと言われていますが、細胞膜を作ったりするコレステロールを体中に運ぶ大切な働きをしています。

ですが増えすぎると血管が詰まってしまい動脈硬化を引き起こす原因になります。

また悪玉コレステロールにはもっと小さな超悪玉コレステロールというものがあり、小型なので血管の壁に入りやすくなります。

中性脂肪が多いと小型化しやすく、同時に酸化もしやすくなるので動脈硬化になる危険性がさらに高まってしまうのです。

 

便秘はコレステロールと関係あるか?

coins-1015125_640コレステロールが原因で便秘になっているわけではなく、腸内環境の悪化がコレステロール値を高くしていることが考えられます。

コレステロールには腸管循環(ちょうかんじゅんかん)といって決まったサイクルがあります。

これは食事によって摂取されたものと肝臓から分泌されたものが腸から吸収されて血液の流れに乗って体中に流れていきます。

そして再び肝臓から分泌されるという仕組みです。

この時にコレステロールの中には乳酸菌によって吸い取られて体の外に排出されるものがあります。

これによって血液の中のコレステロール値を調整しているとされますが、善玉菌である乳酸菌が減ってしまうことでコレステロールの排出が不十分になり血液中の数値が上昇するのです。

コレステロールを正常に保つ方法

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食事を見直す

悪玉コレステロールであるLDL コレステロールの値を下げるのに食事の改善をすることが必要です。

食事の時には食物繊維を摂ることで効果的が発揮されるので便秘の改善にも良いと言えそうです。

不溶性食物繊維が便のかさを増やして、水溶性食物繊維が便を柔らかくすることで排便しやすくなります。

またDHAとEPAを摂るのも効果的で、サンマ、サバ、イワシ,アジなどの青魚に多く含まれています。

乳酸菌やビフィズス菌も効果があるとされていますので、腸にいる善玉菌を増やしてあげることも有効です。

それには納豆、ヨーグルト、ぬか漬けといった発酵食品を食べると良いでしょう。

ただし、いくら体に良いからといって食べ過ぎはいけませんので気を付けてください。

適度な運動を行う

運動不足は血液中の中性脂肪が増えるのにともなってコレステロール値も上昇します。

ですから運動をして中性脂肪を減らしてあげる必要があります。

ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動で全身を動かすのが良いでしょう。

体を動かすことで筋肉が鍛えられ、自律神経のバランスも良くなりますので便秘解消に役立ちます。

最初から頑張り過ぎると長続きしませんし、ちょっと息がはずむくらいで十分ですので無理のない程度から始めてください。

 

まとめ

84cf20c14f13edc76a91de1de5f07f21_s食事と運動はコレステロール値に大きな影響を与えています。

コレステロールを多く含む食品には卵、レバー、するめ、イクラ、エビなどがありますが、これらの食品を食べない方が良いと思っていたりしませんか?

決してそういうわけではありませんし、コレステロールを食事から摂ることも必要です。

これらを食べることが悪いわけでなく、たくさん食べ過ぎたりバランスの悪い偏った食生活が問題ですので、改善することが大切になります。

また、私たちの体は動かさないでいると、どんどん衰えて内蔵、筋肉、骨など全身に影響がでるだけでなく心にも変化をもたらします。

そして年齢と共に太りやすくなったり、病気にかかりやすくなるなど様々な問題が出てくるのです。

そうなってしまってからでは大変ですので、予防する為にも日常の生活を見直してみませんか?

バランスの良い食事と適度の運動は基本中の基本ですから心に留めておいて実行しましょう。

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