イレウスは危険!腸閉塞と便秘の怖い関係には注意が必要です
イレウス(腸閉塞)はどんな病気?
イレウスという病名はあまり聞かないかもしれませんが腸閉塞と言われると聞いた事があるかもしれません。
イレウスとは腸閉塞の事を言います。
症状は激しい腹痛とおう吐や吐き気があり、お腹が張ったりしますがこれは便そのものが硬くなって詰まったり、腸のねじれや癒着などによって便やガスが排泄できない状態になることが原因です。
閉塞が起こる部分によっても原因が異なりますし過去に腸の手術を受けたことがあったり、ガンや腫瘍といったものが関係することもあるのです。
腹痛は疝痛(せんつう)と言われる急性の刺すような痛みがあり、この痛みが出たり治まったりが繰り返されます。
おう吐が伴うするときに吐くものは症状とともに変化するのが特徴で、最初は酸っぱい胃液や苦い胆汁を吐きますが症状が進むと小腸や大腸から便の臭いのした内容物が逆流して出てきます。
そしてさらに症状が悪化すると腸が破裂して腹膜炎を起こし非常に危険な状態となります。
イレウスの治療方法について
レイウス(腸閉塞)は自然に治るわけではありません。
ですから疑われる症状がでたらすぐに病院で診察を受けることをおすすめします。
症状の軽い場合には電解質や水分などを補うための点滴や、抗生物質を点滴したりします。
食事は厳しく制限されますので点滴を行っている間は食べることができません。
改善されない場合ですがイレウス管と呼ばれる管を通して内容物を外へ出してあげるのですが、鼻から入れる方法と肛門から入れる方法の2種類があります。
この管は1週間以上入れたままの時がありますので肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。
またこの期間は体調を崩していなければ絶対安静というわけではないので、起き上がったりして動くことで腸の動きをよくするように促します。
さらに重症の場合には手術がおこなわれます。
この場合には開腹手術となり腸に詰まったものを取り除いてあげるのですが、状況によっては腸の一部を切り取ったりしなければならない場合があります。
開腹ではなく腹腔鏡手術といって傷が目立たず、痛みも少ない方法で対処することもあります。
便秘とイレウスの関係
便秘になれば必ずイレウス(腸閉塞)になるわけではありませんが、なる可能性は高くなります。
特に糞便性イレウスといわれている腸閉塞は便が詰まることが原因で、腸が捻じれたりしていなくても起きる病気と言えます。
ということは、いつもの便秘だからと放っておくとイレウスになってしまう事もあるということです。
腸に溜まった便は早く出してあげないと、どんどん硬くなり完全に詰まってしまい糞便性イレウスになるのです。
これが悪化すると腸の中で繁殖した細菌がつくる毒素が血液によって全身に運ばれ、肺や腎臓、肝臓などに重い症状が現れる敗血症になったりします。
初期には症状が出ないことがありますので十分に注意することが必要です。
予防方法を考える
よく言われるのは食物繊維を摂ったり、水分を多く補給する方法ですが、免疫力を高めることも有効です。
大切なことは便秘になってしまったときに、いかに早く改善するかということです。
何日も我慢していてはいけない事はあなたもご存じだと思います。
なかなかスッキリしなくて辛い思いをしていることでしょうが、ここであきらめないでください。
そして最も大切なのは便秘にならないことですが、これも生活環境と食生活の見直しが必要です。
いつもの食事で口にする身近にある食物を見直すことや、ときにはサプリメントを有効に活用のも一つの方法です。
便秘の改善と予防は毎日のこうした積み重ねが重要です。
治したい、改善したいと本当に思っているのでしたら、努力は必要ですよね。
ですが、あなたが何かの病気が原因で便秘になっているのなら、その治療が優先ですのでお医者様の指示に従ってください。
そのうえで改善できることは実行しましょう。 ガンコな便秘に負けないように根気強く続けてほしいのです。