低血圧と便秘の関係はある?ない?その改善方法を紹介します
低血圧とは
低血圧とは最高血圧が100㎜Hg以下、最低血圧が60㎜Hg以下とされています。
ですが一般的には最高血圧が低いと低血圧と言われていますが、この場合どんなに高くても100㎜Hgまでしかないという事になります。
それはつまり血管の中の圧力が低いという事になりますので、この圧力が低いことで臓器に送られる血液の量が少なくなり、いろいろな症状や障害が出てくるのです。
低血圧の症状には頭痛やめまい、疲労感、動悸、食欲不振、さらには肩こりや朝起きるのがつらいといった様々な症状があります。
また不眠なのに便秘になるといった症状になることもあります。
低血圧の種類と症状
起立性低血圧症(きりつせいていけつあつしょう)
あなたも経験したことがあるかもしれませんが、座っていて急に立ち上がると、ふらついたりやめまいを起こしたりします。
目の前が真っ暗になったり、動悸がはげしくなる、ときには意識を失うこともあります。
症候性低血圧症(しょうこうせいていけつあつしょう)
けがや病気が原因で起きる低血圧で慢性的に低血圧が続いたり、急激に血圧が低下するなどの症状が出ます。
原因には心臓の病気である心筋梗塞、狭心症などやホルモン異常、甲状腺機能の低下、脳腫瘍の他に貧血やアルコール中毒といったものがあります
食後低血圧(しょくごていけつあつ)
食事をすると食べたものを消化するのに消化器官に多くの血液が必要になりますが、これに対応できないと血管の圧力が不足するために起きます。
食事の後にフラツキやめまいが起きますが、症状が重い時には失神する事もあります。
本態性低血圧症(ほんたいせいていけつあつしょう)
体質的なものが原因で起きている症状で、私たちが低血圧と言っているのはこのことが多いです。
心臓などに異常があるわけでもないのに朝起きるのがつらい、体がだるい等の症状があらわれます。
便秘と低血圧って関係あるの?
起立性低血圧になっている可能性が考えられますが、自律神経の調整がうまくおこなえずに低血圧が起きることあります。
自律神経が乱れると腸の働きが悪くなり、ぜん動運動が弱くなりますので便秘にもつながります。
また血圧が低いと胃や腸に十分な血液が行き渡らないために、その働きに影響を及ぼしますので便秘に良くないというわけです。
低血圧で便秘になるときは弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)になっている場合があります。
この便秘になると便が硬くなりお腹が張って、あまり便意をもよおさないのに残便感が残ったりします。
低血圧の方だけでなく、高齢者の方や体が弱っている方もなりやすいので、気を付けたいですね。
低血圧の改善方法
まず原因を取り除かなくてはなりませんが、病院で薬を出されている方は指示に従ってください。
ですが自分でおこなう改善方法もありますので、できることから始めましょう。
そして良い習慣として続けていくことが大切になります。
時間はかかるかもしれませんが少しずつでも確実に治していきましょう。
食生活を改善する
低血圧の治療には朝食をしっかりと摂りましょう。
水分を多めに飲むことはとても重要です。
そしてミネラルやビタミンを含んだ食事をする、タンパク質の補給をすることが必要です。
肉や魚介類でタンパク質を補い、カボチャ、ほうれん草、ブロッコリー、にんじん、ニラなどの野菜や豆類でビタミン、ミネラルを摂ることができます。
また体を温めることも効果的ですので体温を上げる方法を参考にしてショウガ、ごぼう、ウナギ等を食べると良いでしょう。
体温が上がることで免疫力を高めることもできます。
高血圧と違って塩分も必要ですので、無理に減らしたりしないように気をつけてください。
運動をおこなう
運動といっても軽い運動を行いましょう。
激しい運動を行うと運動後に血圧が下がることがあり逆効果になってしますますので注意してください。
まずは歩くことから始めてみてはどうでしょうか。
最初から無理に長い時間歩く必要はありませんので、少しずつ増やして下半身を鍛えてあげましょう。
こうすることによって低血圧の改善が期待できます。
簡単なストレッチも効果的と言えそうですので、布団の上で行ってみることをおススメします。
体をひねるストレッチ
① 仰向けに寝て両膝を立て、腕は万歳のかたちで真っ直ぐのばします。
② この状態から体を右にひねり、いっぱいまで膝をたおします。
③ そのまま30秒待ちます。
④ 反対も同じように行います。
⑤ これを左右1セットとして2~3セット行います。
体をそらすストレッチ
① あぐらをかいて座り、体の後ろで両手をつきます。
② この状態から上半身を大きくそらします。
③ 気持ちいい範囲でしっかり伸ばしたら力を抜きます。
④ これを2~3分行います。
体を伸ばすストレッチ
① あぐらをかいて座り、両腕は自然に下します。
② その状態から腕を伸ばして上半身を前に倒します。
③ 痛みを感じない程度にいっぱいまで倒して伸ばします。
④ これを2~3分行います。
これらのストレッチを行う時は反動をつけない、呼吸をとめない、痛みを感じるまでやらない、この3点を必ず守ってください。