低血糖が便秘の原因になる!?知っておくべき知識と対策
低血糖とは
私たちの血液には一定の糖分が含まれていて、脳などの重要なエネルギーとして働いています。
この糖の量を血糖値と呼んでいます。
正常な人の血糖値は空腹時110mg/dl未満、食後2時間してからは140mg/dl未満が正常とされています。
簡単にいうと100ccの血液の中に糖が何ミリグラムあるかを表しています。
この値が70mg/dl未満になると低血糖と言われます。
低血糖の症状
低血糖は血糖値の変化のしかたで異なり、ゆるやかに下がる中枢神経症状と急激に下がる自律神経症状に分けられています。
そして本人が症状を自覚できない無自覚性低血糖が起こることもあります。
症状としては空腹・冷汗・不安・動悸・手指の震え・唇の乾燥、けいれん等があらわれます。
さらに血糖値が下がると意識を失いこん睡状態になり、最悪の場合には死ぬことさえあるのです。
これらの症状が起きている時は大切なエネルギーが体に運ばれずに不足している状態なのです。
低血糖になる原因
原因は様々で糖尿病の薬の影響、ガンや腫瘍によるものなどがあります。
また激しい運動のし過ぎ、アルコールの影響も関係しているとされています。
内臓の機能が弱くなりやすい高齢の方や産まれた直後の新生児、そして幼児は低血糖になる確率が高いと言えるでしょう。
生活のリズムが崩れていたり、食事のバランスがとれていない場合にも起こりやすいです。
血糖値を正常な値に下げて調整してくれるはずのインスリンの量が多すぎると血糖値が低くなり過ぎてしまいます。
反対に血糖値が低い時には拮抗ホルモンであるグルカゴンというホルモンが分泌されて働くのですが、正常に分泌されないと血糖値を上げてやることができません。
インスリンとグルカゴンの正常な分泌と働きがとても重要になってきます。
便秘と低血糖の関係
低血糖の原因が自律神経症状によるものの場合には、交感神経と副交感神経のバランスが崩れおり胃腸に悪影響を与えています。
ストレスが便秘に悪影響を与えているかもしれません。
さらに低血糖は糖尿病の影響で起きていることがあるのです。
糖尿病の場合も自律神経障害が起きることがありますので、便秘になりやすくなると言えます。
いずれの場合にも神経障害が便秘を引き起こしている原因として考えることができそうです。
では低血糖になった際の対処はどうしたら良いか知っておくことが大切です。
低血糖の対処方法
血糖値が下がったときにまず第一にしなければならない事は血糖値を正常な値まで上げてやることです。
それにはブドウ糖を補給して、症状が治まるまで静かに休みましょう。
以前に症状が出た事のある方はブドウ糖のタブレットなども市販されていますので、いざという時のために用意しておくのが良いでしょう。
病院で治療中の方はお医者様の指示を必ず守ってください。
そして不安や疑問はそのままにせず質問して納得しておくべきだと思います。
日常生活で気を付けたいことは規則正しい毎日を送ることです。
無理な激しい運動は控えて軽めに適度な運動をおこないましょう。
そして食生活においても暴飲暴食をせずに、脂肪や糖質の多い食事を控えてゆっくりとよく噛んで食べてください。
アルコール、タバコ、カフェインは控える努力が必要です。
タバコの害は良く知られていますが、日ごろからお酒は控えめにする、コーヒーを飲みすぎないようにすることは、とても大切です。
お茶にもカフェインが含まれるので量には気を付けましょう。
自律神経が関係している場合にはストレスを発散することが有効ですので、アロマテラピーなどを取り入れることも一つの方法です。
何もしない、思いのままに生きていく毎日に安心なんてありませんからね。
何事も習慣にしてしまえば続けられますので、その前にあきらめてしまわないようにしたいものです。