浅い呼吸と深い呼吸が腸にあたえる影響と便秘改善の効果と関係
簡単な方法で便秘改善できる
本来の腸の力を引き出すためにできることはないのでしょうか? あなたの便秘を解消するためにできること。
あまり難しい事をしなくても、もっと身近にできることから始めれば簡単です。
腸の強化に良いとされる方法とは? それは・・・ 深呼吸
「えっ?それだけ?」って思いますよね。
たったそれだけなんです。
これがとっても効果的なんですよ。
深呼吸をすることで腸の働きをアップさせることができるのです。
浅い呼吸は体に悪い
なぜ浅い呼吸は体に悪いのでしょう。
呼吸が浅いと血液中の酸素の量が減るからです。
私たちの体は呼吸することで酸素を肺から体の中に取り込んで、心臓によって血液と一緒に全身の細胞へと運んでいます。
でも血液によって運ばれるの酸素の量が減ると脳に行くはずの酸素の量も十分でなく酸欠状態になります。
すると交感神経が積極的に働いてしまうので、心臓の鼓動が早くなり体調を崩しやすい状態になります。
一方の副交感神経の働きは弱くなっているのでリラックスすることができずストレスは解消されません。
つまりストレスは便秘解消にとっては大敵なのです。
また酸欠が起こることによって脳の働きが悪くなり、腸などの内臓の機能も低下します。
これを放っておくと頭痛、体がだるいなどのほかに自律神経失調症の症状が現れてきます。
自律神経は腸を含めたすべての内臓の働きをコントロールしています。
ですから自律神経失調症になると便秘以外にも食欲がない、息切れがする、眠れない、冷え性になるなどの症状があらわれるのです。
さらにはイライラして怒りっぽくなる、落ち込むなど感情がとても不安定になります。
浅い呼吸になる原因
精神的な影響
毎日の生活において会社や学校そのほかの場所や場面で、無意識のうちにストレスを感じているものです。
気分の悪いときはイライラするでしょうし、何か困ったことがあれば不安になり、問題があれば悩みもします。
仕事で大切な商談やプレゼンテーションがあったりすれば、緊張から体調にも変化が出ることだってあります。
これらのストレスや悩み、不安、緊張などの精神的なダメージで呼吸が浅くなり息苦しさを感じたりします。
この状態では副交感神経の働きが弱く、ダメージの回復が十分におこなわれないために便秘にはよくありません。
そんな便秘を改善するためにアロマテラピーを使ってストレス解消をさせる方法もあります。
普段の姿勢が悪い
私たちが呼吸をするときは肺が働きますが、肺が自身の力で膨らんだり、しぼんだりしているわけではありません。
横隔膜という薄い膜の筋肉や肋骨の間の筋肉などが収縮したり、ゆるんだりすることで肺の周りの空間が広げられたり元に戻ったりします。
肺の周りの空間が広げられると空気が肺の中に入り、反対に元に戻るときに外へ押し出されるのです。
姿勢が悪いと横隔膜が圧迫されますので自然と呼吸が浅くなってしまうのです。
当然ですが横隔膜の動きが悪いと便を押し下げる力も弱くなります。
つまり便を排泄しようとする動きが悪くなるのです。
口呼吸をしている
あなたは口を開けて呼吸していませんか?
特に鼻が詰まっていたりするとどうしても口呼吸になりがちです。
ですが口呼吸はどうしても呼吸が浅くなりますので、交感神経が優位になるためにリラックスや休息、回復の機能が低下します。
呼吸というものは本来「鼻」でおこなうようになっています。
その理由は外から体に入ろうとする細菌やウィルスを入りにくくするばかりでなく、空気の温度調節をしたり適度な湿り気をもたせてから体に取り入れるためです。
ですから口呼吸をしていると免疫力が低下したときに病気にかかりやすくなるのです。
また鼻呼吸は口の中が乾燥しないので口臭や虫歯、歯周病の予防にも効果があります。
喫煙やアルコール
たばこを吸う方はCOPDとよばれるこ呼吸がしにくくなる病気にかかることがあります。
これは慢性閉塞肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)と呼ばれていて、たばこの煙などに含まれる有害物質が肺で炎症を起こすためです。
COPDにかかっていなくても、肺まで通じている空気の通り道である気道の機能が弱っていますので、どうしても呼吸が浅くなります。
またお酒は便秘にも影響を与えているのですが呼吸にも関わっています。
それはお酒を飲んでアルコールが体内に入ると脈が速くなるのです。
すると呼吸も早くなるのですが反対に浅い呼吸となります。
特にお酒を飲む機会が多い方は、この浅い呼吸が続くと体の機能が慣れてしまい深い呼吸ができなくなってしまいます。
ですから毎日の飲酒は避けた方が良いでしょう。
深呼吸の方法と効果
深呼吸をすると肋骨の下にある横隔膜(おうかくまく)が動かされて血液の流れがよくなり、内臓の動きが活発になります。
また副交感神経の働きが活発になりますのでリラックス効果も得られて便秘の改善に良いと言えるでしょう。
この深呼吸が間違っても「ため息」にならないようにするために正しい呼吸法を覚えてください。
深呼吸の正しい方法は腹式呼吸をすることで、吸うときはお腹を膨らませ、吐くときにお腹をへこませるようにしておこないます。
お腹で呼吸するイメージです。
やり方ですが、
① 最初にゆっくりと口から息を吐きますがこのとき吐き切ってしまいましょう。
② 次にお腹を膨らますように鼻からお腹いっぱいに息を吸い込みます。
③ そしてお腹をへこますように、ゆっくりと口から息を吐き切ります。
注意点としてリラックスした楽な姿勢で行うのが良く、息を吐くときは吸うときの2倍くらいの時間をかけてゆっくりと行い、②と③を10回程度繰り返してください。
イスにすわったり、仰向けに寝て行うとよけいな力が抜けて楽に行えます。
慣れてきたら段々と回数を増やして実行してみるのが良いです。
普段の生活の中では、鼻で吸って口から吐くことを一日中行うことはできないと思います。
それなので、この場合には鼻呼吸をおこない、鼻から息を吸って鼻から吐きますができるだけ深い呼吸を意識してください。
でも練習の時には必ず鼻で吸って口から吐くようにしてください。
くれぐれも呼吸は胸ではなくお腹で行う事が大切です。
手を胸とお腹にそれぞれ置いて胸ではなくお腹が膨らんだりへこんだりすることを確認しながら行うことでやり易くなります。
最初は慣れるまで息が苦しくなることもあるかと思いますが、決して無理をせずに毎日気長に続ける事が大切です。