糖尿病と便秘が関係あるなんて知らなかったでは済まない理由
糖尿病は危い病気?
糖尿病が成人病、生活習慣病と呼ばれてずいぶんと経ちましたが、患者は全世界に4億人以上もいるのです。
日本だけでも720万人もいるのですが、この病気はいったいどんな人がかかるのでしょう。
昔よく言われたのは「太っている人」、「中高年」がかかり易いという事でしたが、一見細身の方や子供でもなる可能性があり注意が必要な病気と言えるでしょう。
毎年86,000人の子供がが糖尿病にかかると言われていますし、そして500万人の方が糖尿病が原因で毎年亡くなっています。
この病気はならないようにするのが一番大切なことで、その理由は発症してしまうと一生の付き合いをしなければいけないからです。
という事は一生治療しなければならず、若くして発症すると何十年も治療を続けなければいけませんし、放っておくと合併症を発症して命に関わることがあるので、血糖値をコントロールできなくなると危ない病気と言えます。
糖尿病の症状は?
この病気の症状で良く知られているのは、トイレが近くなる、喉が渇くことではないでしょうか?
その他にも疲れやすくだるい、急激に体重が減ってくる、体がむくむ、手や足の先が冷える、立ちくらみがする、便秘や下痢が続くなどの症状があらわれます。
ですがこれらの糖尿病の初期症状が出てこないと気付かないことがありますので、血糖値が高い方は早く改善することが必要です。
ましてや「糖尿病」と診断をされたら、すぐに治療を始めるべきです。 放っておくと合併症を引き起こして、もっと危険な状態に陥ってしまいます。
合併症である糖尿病性腎症は腎臓の機能が低下していき症状が悪化すると人工透析が必要になります。
また、糖尿病性網膜症は視力が低下したり失明することもあります。
糖尿病性神経障害は抹消神経の異常で手足のしびれや痛みがあり進行すると痛みを感じなくなったりして、傷などにも気付かず細菌に感染して壊死すると、患部を切断することになります。
また異常に汗をかいたり、排尿が困難になったりもします。
他にも脳梗塞や心筋梗塞、狭心症、動脈硬化などになる可能性があります。
便秘と糖尿病の関係
糖尿病になると自律神経の障害が原因で便秘や下痢になったりすることがあります。
これは交感神経と副交感神経のバランスがくずれることで胃腸の働きが悪くなるためです。
この自律神経の障害は合併症によって起こります。
合併症を発症してしまうと治すのがとても困難になりますので、引き起こさないように治療を続けることが大切です。
また糖尿病になると食事制限がされるようになりますが、この食事は3食バランス良く食べるように指導されます。
これは食物繊維などを含んでいて便秘に効果的なとても良い食事内容になるのですが、食事の量そのものを減らした場合には便の量も減ってしまうので、お通じにはマイナスになるかもしれません。
糖尿病の治療で便秘の改善
便秘と関係のある糖尿病性神経障害は食事療法や運動療法、薬物療法での治療を行います。
当然お酒を飲むことやタバコを吸うのはいけません。
これらの治療方法によって血糖値を正常に近づくようにしていくのですが、軽症の場合には生活習慣と血糖のコントロールで改善できることもあるようです。
ですが長期間にわたって血糖値が高い状態が続いていた場合には治療後神経障害といって症状が悪化したり、何もしていないのに痛みを感じる自発痛がでることがあります。
この症状は血糖をきちんとコントロールできた状態が維持できれば改善するとされています。
ですから糖尿病の治療をしっかりと行う事で便秘になり難くなると言えます。
一番大事なことは治療を実施するにあたってはお医者さまの指示に従い、しっかりと実行することです。
少しくらい大丈夫という気持ちでいると改善は望めません。
でもあれもダメ、これもダメというとストレスが溜まりやすいかもしれませんが、もし溜まってしまったらストレスを解消する方法を参考にしてみてください。
注意点として運動などで体を動かすときには事前にお医者さまと相談して、無理をしないように心がけましょう。