なぜ便秘の時に耳鳴りが起こるの?その症状は危険信号かもしれません
耳鳴りが起こる原因
耳鳴りを経験された方は多いと思います。
何か耳元で大きな音がしたわけでもないのに、突然「キーン」と鳴ったりしますね。
私も経験がありますが、しばらくすると治ったので特に意識したことはないのですが、原因は何でしょうか?
精神的ストレス
耳鳴りの原因の一つといわれているものに、ストレスがあります。
ストレスが自律神経のバランスを崩すので自律神経失調症になったり、うつ病などにかかったりします。
肉体的ストレス
ストレスは心だけの問題ではなく、体にも負担をかけています。
それは肉体疲労や睡眠不足といったもので、直接私たちの体に影響をおよぼしていると言えます。
難聴になっている
難聴が原因で耳鳴りが起きている場合があります。
耳鳴りは実際には聞こえない音が聞こえる症状ですから、音が伝わる過程で異常が起こると考えられています。
ホルモンの影響
女性の場合、年齢が上がると閉経をむかえますが、この頃にはホルモンの分泌が少なくなります。
すると更年期障害が起こりやすくなり耳鳴り、めまい、動悸、のぼせ、うつなどの症状があらわれる場合があるのです。
生理の時にもホルモンのバランスが乱れて耳鳴りが起こることがあります。
病気の可能性
耳鳴りの音は「キーン」、「ドクドク」、「ザーザー」などさまざまで、耳の病気として中耳炎、外耳炎、難聴、メニエール病などが考えられます。
その他にも聴神経腫瘍といった脳の病気や顎関節症、高血圧などの可能性もあります。
便秘との関係
耳鳴りの原因の一つに自律神経の乱れがあり、これが便秘と関係していると考えられます。
自律神経の乱れは交感神経と副交感神経のバランスを崩します。
この時に交感神経が優位になると、副交感神経は働きを弱めてしまうのです。
すると胃腸の働きが悪くなり、便を押し出そうとするぜん動運動も弱まるため、便秘になりやすい状態となります。
また肉体的ストレスも決して無関係ではなく、疲労や睡眠不足が腸の働きを悪くしたり排便のリズムを崩す原因になっています。
耳鳴りと便秘の間には肉体的ストレス、精神的ストレス、ホルモンの影響といった共通の原因があるようです。
そのままで大丈夫?
耳鳴りが続くようであれば耳鼻咽喉科で診察を受けるのが良いでしょう。
症状は耳鳴りだけでなく、聞こえにくい、めまいや吐き気などを伴う場合があります。
もしこれらの症状があった場合には、受診の際に必ずお医者さまに伝えるようにしてください。
原因はいろいろと考えられますが、大きな病気の可能性もあるので早めに診てもらう事が大切です。
放っておくと症状が悪化するばかりでなく、治療がむずかしくなってしまうこともあるからです。
あなたの体からの危険信号かもしれませんので、見逃さないようにしなければいけませんね。
耳鳴りの治療と予防
原因がさまざまなので、治療方法もそれぞれ異なります。
最も一般的に行われているのが薬による治療です。
これは漢方薬を使う方法と西洋薬を使う方法があり、西洋薬による治療では飲み薬だけでなく注射も使われたりします。
また整体や鍼灸による治療がおこなわれる場合もあります。
いずれの場合にも元からの完治がむずかしいのが耳鳴りです。
何かの病気が原因であった場合には、その治療をおこなうのが最優先となります。
予防方法としては原因の一つとされているストレスを溜めないようにすることです。
そして体に溜まった疲れはしっかり癒しておき、睡眠の質を上げて時間も十分にとるように心がけましょう。
食事で予防するには黒豆、ゴマ、ニンジン、玉ねぎ、大根、ほうれん草などの野菜のほかに、サンマ、さば、いわし、ウナギ、鮭などの魚を食べましょう。
ビタミンB1、B2、B12、ビタミンCなどのビタミン類、リノール酸、ミネラル、DHA、EPAを含んだ食品を食べると良いです。
たばこを吸う方はニコチンによって血液の流れが悪くなりますので要注意です。
- ストレスを溜めないようにする
- 体の疲れを早く取り除く
- 睡眠時間を十分にとる
- 食事はバランスよく
まとめ
耳鳴りの症状が続くのはとても辛いことで、症状が重いと眠ることさえできなくなってしまいます。
治療が長引いたりすると、心にも大きな負担がかかってきます。
ですから、発症する前に予防するのが最も良い方法であり重要と言えます。
不安な点があったら取り除いておきましょう。
一気には無理でも少しずつ生活を改善してくことが大切です。