糖質制限は便秘を招く!これだけは知っておきたい2つの予防方法
糖質制限で便秘になる理由
糖質を制限してなるべく摂らないようにするとバランスが崩れている可能性があります。
何のバランス?と思われるかもしれませんが腸内細菌のバランスが悪くなっているのです。
腸内細菌が良好な状態にあるためにはエサとなる難消化性でんぷん、つまり消化されにくいでんぷんを摂ることが大切なのです。
ですが、ごはん(お米)やパン、麺類、芋類などを食べないでいると、このでんぷんの量が十分でないために腸内環境も良い状態を保てなくなります。
もちろん食べ過ぎは肥満の原因にもなりますので良くありませんが、極端な制限はかえって悪い結果につながります。
腸内環境の悪化は便秘になる可能性が高くなりますし、他の病気を引き起こす原因にもなるという事を忘れてはいけません。
便秘にならないためには?
糖質制限をされている方はダイエットが目的かと思います。
でもこれがあなたに合わなかったり、無理をしていたりすると便秘につながることだってあるのです。
何に注意すれば良いかを知った上で実行することで防ぐことができますよ。
糖質を制限し過ぎない
難消化性でんぷんはレジスタントスターチとも言われており、消化されないで腸に届くことで腸の中で食物繊維と同じような働きをしてくれるとされています。
この難消化性でんぷんには水溶性と不溶性の両方の性質を兼ね揃えているので善玉菌を増やすのに有効に働いてくれます。
腸内環境が改善されて便秘に良いだけではなく血糖値やコレステロールの上昇を防止する効果もあるとされています。
ですが糖質を制限すると摂取量が減ってしまいます。
なので糖質制限も過ぎてはいけませんし、最低限の糖質は摂る必要があるのです。
大事なことは急激な制限をせずに少なくとも1日100gの糖質は摂るように心がけましょう。
この時にオリゴ糖を摂ることで便秘対策をするのも効果的と言えるでしょう。
しかし、果物はちょっと注意が必要です。
それは糖質の多いものが結構あったりしますがその代表はバナナで、反対に少ないのがアボカドです。
ほかにもグレープフルーツやレモンなどのかんきつ類やラズベリー、グァバ、イチゴ、アセロラなどです。
ですから便秘に効果的な果物でも、控えた方が良いものもあるわけです。
あなたは無理な制限をして、それを続けることができますか?
糖質制限は目標体重になったら終わりではありませんし、無制限に摂っていたらまた元に戻ってしまいます。
それに苦しい制限は心と体のバランスを崩します。
ですから時間は掛かるかもしれませんが、あなたが実行できる範囲内で始めることをおススメします。
私たちの体は一度腸内環境を悪化させてしまうと元の状態に戻るのに時間が掛かります。
もし便秘になってしまったら元に戻るまでの間ずっと便秘と付き合っていかなくてなりません。
脂質を摂りましょう
糖質と一緒に脂質も制限していませんか?
脂質と聞くと油だから太るという先入観がありますよね。
ですが便秘の方にとってはとても頼もしい味方であることを忘れないでください。
脂質も上手に摂る事で便秘の改善に役立ってくれるのです。
その理由は便をスムーズに排出するための潤滑剤の役割をしていて、この脂質がなくなると排便がうまく行われなく可能性があります。
という事は脂質も一緒に制限してしまうとこの潤滑剤が少なくなってしまい便秘には良くないのです。
ただし注意していただきたいのは、普段の食事でも脂っこいものを多く食べている方はそのままの食事内容ではいけませんので、もう一度見直すべきです。
ちょっと脂質が少ないかなと思う方はオリーブオイルを飲む方法もありますので参考にしてくださいね。
まとめ
私たちは誰でもベストな状態を保ちたいと願っています。
でもそのためには食事に気を付けたり、運動をしたりして努力しなければなりません。
短期間で結果を出そうとすると、どこかに無理があり続けるのが難しくなります。
そうではなくて長く続けられる方法、生活習慣の一部として苦にならない内容で実行しましょう。
その積み重ねで良い結果が生まれるのですから、何事も過ぎてしまっては逆効果です。
最初は少しずつでもよいので長く続けることが大切です。