甘酒が便秘に効くっていうけれど飲めば本当に改善できるのか?

甘酒の歴史

08a5ed1e4ba862cc084c6a2ad2dc1d94_s甘酒はとても歴史のある飲み物で、あの日本書紀にも出てくるくらいですから720年頃にはすでにあったということになります。

その当時の天甜酒(あまのたむざけ)と呼ばれていたものが起源ともいわれています。

このお酒はアルコール度数も低く、酸味があったようですので今の甘酒と比べるともっと酸っぱい飲み物だったようです。

そしてこの頃からすでに米麹が使われていたそうです。

江戸時代には滋養強壮に良い飲み物として一般庶民によく飲まれていたそうで、この時代の栄養ドリンク的なものだったのでしょう。

ですから体力が落ちる夏場に良く飲まれ甘酒売りが繁盛したようです。

 

甘酒は体に良い飲み物

1671c5f1602f851f9b56ae0fd08104c6_s甘酒を飲むと何だかほっとするんです。

お酒という名前はついていますが、子供でも飲める優しくて懐かしい味ですよね。

あまり意識して飲んことはないのですが、体に良い優秀な飲み物でただ甘いだけではないんです。

ビタミンやアミノ酸などの他にもミネラル、食物繊維、葉酸といった豊富な栄養を含んでいます。

ですから「飲む点滴」と言われるのです。

このことはあなたも聞いたことがあるかもしれませんが、それほど体に良い飲み物ということです。

そして、これらの成分が便秘だけでなく疲労回復や美容などに効果的とされます。

さらには血圧を正常に保つ、骨粗しょう症、認知症、動脈硬化や糖尿病、ガン予防にも良いとされる成分までもが含まれています。

 

便秘に効果的な甘酒

a68fe7c2623ca29098892c00daf90226_s甘酒には2種類あるのですが1つは酒粕からつくるもので、もう1つは麹からつくられるものです。

私たちは便秘で悩んでいますがどちらの甘酒を飲むのが良いのか迷ってしまいます。

まずは具体的にどんな成分が含まれているのか見てみましょう。

 甘酒に含まれる成分

甘酒には実に多くの栄養が含まれています。

マグネシウムの効果食物繊維の働きをはじめ、いくつもの成分のによってプラスに働いていると考えられます。

ビタミンB1

腸のぜん動運動を活発にする、糖質の代謝を助ける、疲労回復効果、神経の機能を正常に維持、免疫力を高める。

ビタミンB2

消化機能を助ける、脂質の代謝、皮膚や髪の再生、体の粘膜を正常に保つ、体の成長促進。

ビタミンB6

腸の老化防止に役立っている他、タンパク質の代謝を助けたり、動脈硬化や糖尿病の予防、皮膚や髪を健康に保つ、妊娠時のつわりを軽くしてくれるなどの効果。

パントテン酸

腸の動きを良くする(腸の働きが弱い弛緩性便秘に有効)、皮膚を正常に保つ。

葉酸

腸の粘膜強化に効果的、妊娠中の方にはお腹の赤ちゃんの正常な発育を助ける。

マグネシウム

便を柔らかくしてくれる効果、糖尿病などの生活習慣病の予防、骨の形成、精神を落ち着かせる。

カリウム

胃腸の働きが良くなる、高血圧の予防、むくみの改善(利尿作用)、筋肉や心臓の機能を調整する。

食物繊維

水溶性食物繊維、不溶性食物繊維が便の排泄を改善。

 どちらの甘酒がよいか?

酒粕から作った甘酒には不溶性食物繊維がとても多く含まれていますので、便のかさを増やしてくれます。

また酒粕には整腸作用があるので善玉菌を増やして腸内環境を整える効果があります。

一方麹から作った甘酒は乳酸菌が豊富で、腸に働きかけて腸内細菌のバランスを保ってくれます。

共に栄養が高く便秘改善に効果が期待できると言えますが、優劣はつけがたいという事です。

どちらにも優れた点はありますし、どちらがあなたに合っているのかもありますので一概には言えません。

味も香りも異なりますし酒粕にはアルコールを含んでいますので、お酒がダメな方や酒粕が合わない方は麹からつくった甘酒を選ぶと良いと思います。

麹の甘酒に飲みにくさを感じたらヨーグルトや豆乳、牛乳と混ぜると飲みやすくなりますよ。

キウイやバナナなどの便秘によいとされる果物と混ぜたり、スムージーなどと一緒に飲むのも一つの飲み方だと思います。

飲む量ですが甘酒だけの場合は、1日に1杯程度飲めば良いでしょう。

たくさん飲みさえすれば良いというわけではありませんので、くれぐれも間違えないでくださいね。

酒粕甘酒の作り方

f7608a970fc74f1aca825ab61302f762_sお時間があるようでしたら、甘酒作りに挑戦してみてはいかがですか?

さほど手間もかからず難しくありませんよ。

酒粕の甘酒はとっても簡単です。

市販されているものですと甘すぎることがありますが自分で作ればお好みの甘さに加減できますからね。

麹からつくる甘酒はちょっと時間がかかりますが、レシピもたくさんありますから挑戦するのもよいかもしれません。

材料

酒粕 100g

水 500cc(濃い目にしたいときは減らす)

砂糖 大さじ3杯(甘さは好みで加減する)

作り方

①鍋に酒粕と水を入れ火にかける。

②よくかき混ぜたら砂糖をいれる。

③沸騰して酒粕と砂糖が溶けたらできあがりです。

最後に塩を一つまみ入れると甘さが引き立ちます。

 

まとめ

851858ae880d82aec71706ddad442ad6_s甘酒の効果が確認できるまでにはしばらく続けてみることです。

即効性は望めないかもしれませんが、体に良い事は間違いなさそうです。

だからこそ継続して飲むことで実感できるのではないでしょうか?

すべてが誰にでも効果があるわけではありませんが、可能性があるのなら試してみる価値はあると思います。

そして効果があるなら続けてみましょう。

あなたに合った方法を一つずつ確かめていくことも大切だと思います。

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