便秘でつらいときに座薬はとても効果が高い!その種類と使う時の注意点
座薬の基本的な働き
あなたは座薬を使ったことがありますか?
座薬は肛門から入れると体温や分泌液によって溶け出し、粘膜から吸収されることによって効果が出る薬です。
飲み薬の場合ですと、腸で吸収された成分は肝臓を通ってから、全身に送られます。
ですが、座薬は薬の成分が粘膜から吸収されたあとに、肝臓を通らないで全身に送られるので効き目が早いのです。
また、飲み薬は胃や腸に影響をあたえることがありますが、座薬の場合はそれを防ぐことができます。
ただし便秘の時に使う座薬の働きは熱を下げたり、痛みを和らげたりする他の種類の座薬と違い、腸だけに効くようになっています。
その効き方も直接腸に働きかけて排便を促すものです。
ですから飲むタイプの下剤を使った際に体におよぼす影響を比べても体への負担が少ないと言えるでしょう。
便秘解消に使う座薬の種類
炭酸水素ナトリウム、無水リン酸二水素ナトリウム
薬が溶けはじめると粘液と反応して炭酸(二酸化炭素)ガスを発生させます。
すると腸が刺激されて排便を促すようになります。
ちょうど炭酸水の泡がはじける時の刺激を腸が受けているイメージでしょうか。
座薬の成分である炭酸水素ナトリウムや無水リン酸二水素ナトリウムは体に害を与えません。
また炭酸ガスによる刺激のため、他の下剤と違ってだんだん効かなくなるという副作用が起きにくいのが特長です。
効果があらわれるのは個人差がありますが、15分~30分とされています。
ビサコジル
ビサコジルが直接腸に刺激をあたえて、ぜん動運動を活発にしてくれます。
さらに便を柔らかくしたり、かさを増す働きもあります。
注意点として痙攣性(けいれんせい)便秘の方、痔になっている方、便がとても硬い方などは症状が悪化することがあります。
副作用として一時的に腹痛になることがあるとされます。
妊婦さんや何らかの病気にかかっている方の場合には、使う前にお医者様に相談してください。
薬の効果は5分~60分後にあらわれます。
座薬を使う時の注意点
座薬をいれる際にはしっかりと全部入れるようにしてください。
場合によっては溶けた薬が出てきてしまう事がありますから気を付けましょう。
座薬を入れた時の刺激で便意が起きることがあるかもしれませんが、その場合は我慢しないで出してしまうことです。
正しい使い方をして、量は自分で勝手に判断しないよう説明書をよく読み、わからないことは薬剤師に相談するなどして、くれぐれも注意してくださいね。
薬は使う前によく理解しておくことが大切です。
また便秘に薬を使った時に必ず耐性の問題がありますので、副作用が出にくいタイプといっても絶対にないわけではありません。
長期間にわたって常用すると少しずつ耐性が出てくることを忘れないでください。
まとめ
便秘の辛さは便秘になった人にしかわかりません。
精神的に不快になったり、肉体的にも負担か掛かってきますよね。
ですがいつも薬に頼ってしまうのは良くありません。
極力薬を使わなくてもよい状態にするには、毎日の生活の中で食生活に気を付けたり、ストレスを溜めない、また運動をして筋肉を鍛えることなどがとても重要になります。
毎日の生活から改善するのが基本ですから、ぜひとも続けるようにしていきましょう。