便秘の改善に下剤を使った際に体におよぼす影響について
今、あなたは便秘に苦しんでいると思います
いろいろな方法で改善させようと頑張っていますね。
今までやってきた方法で良くなっていますか?
良くなった方はきっとその方法があなたの体に合っていたからだと思います。
でも中にはどうしてもお通じがなくて下剤を飲んでいる人がいるのではないでしょうか?
苦しい気持ちはよくわかります。
私も便秘だからです。
でも便秘は我慢できませんよね。
ただ、この下剤が体に良くないのを知っていて使っていますか?
使わないと出ない状態だから仕方がないと思っていませんか?
下剤が危険ということを知り、下剤についてよく理解をした上で今の使い方でよいかを考えてください。
そして、できるだけ少ない量で済ませるようにしていきましょう。
下剤に頼ってしまう前に出来ること
まず便秘にもいろいろな種類がありますが、中には病気が原因で便秘になっている方もいます。
ですから、どうしても自分の力で排便ができなくて薬を使ったりします。
そんな方の場合はやむを得ないのでしょうが、皆さんがそういうわけではありません。
そうでない方はどうでしょう? 特別病気でもないけれど便秘が続いているのは確かに辛いですよね。
そこで下剤の登場となるのですが、ちょっと待ってください。
すぐに下剤を飲みますか? その前にやれる事、やるべきことはたくさんあると思います。
毎日の生活の中で、何が原因で便秘になっているか考えているでしょうか?
下剤を使うと効果はほぼ確実にありますが、毎回下剤に頼ってしまってはいけません。
あなたがとても辛くて薬に頼らないといけないのは、私にも理解できます。
便秘になったら無理をしてはいけませんが、やることをやって改善する努力は必要だと思います。
下剤を使わなくても済むようにするにはどうしたらいいかと言えば、それは毎日の生活をあなたに合わせて正すことだと思います。
人それぞれ体格も体質も違いますが、食事は見直しましたか?
睡眠、適度の運動やストレス解消法など試してみましたか?
これらは無理をしない限り実際におこなっても害がない対策方法です。
まずは実行してください。 そして続けてみてください。
でも、もし「おかしいな」と思った場合には必ずお医者様に相談してほしいです。
いつもと違う体の変化は何かの病気と関係しているかもしれません。
私たちがついやってしまいがちな自己診断は間違っていることがあり危険です。
くれぐれも気をつけてくださいね。
下剤を使い続けたらどうなるの?
下剤の役割は便を排出させることですが、便秘の種類や飲み方によって効果がなかったり、逆に強すぎて腹痛や下痢になったりします。
中には効き目が穏やかなものもありますが、少なからず体に負担がかかっているのは事実です。
ではなぜ体に負担がかかってしまうのでしょうか?
本来なら腸がもっている働きによって排便しなければいけないのですが、これができないために薬の力を借りて強制的に便を押し出しているからです。
腸に便が溜まれば便意をもよおして、トイレにいけば便がでる、これが正常の排便といえます。
それを薬に頼って出しているということは、腸が本来もっている便を押し出そうという力がだんだんなくなり、長い間の薬の使用によって薬を飲まないと便が出なくなってしまうということになりかねません。
つまり腸の働きがどんどん弱くなってしまうので、より強い薬を使わなければ排便できなくなってくるのです。
そうなってしまったら、元の健康な腸に戻すのが困難になってしまいます。
これは便秘だけに限ったことではなくて他の病気や症状でも薬に耐える力が強くなってくるからで、こうなるとより強い薬を使うので体への負担はさらに増していきます。
薬でせっかく排便できたのに、こんどはこの薬が自分の体に悪影響を及ぼすのです。
特に腸に直接効く下剤の場合は、この効果がなくなる耐性ができやすい傾向が強いのです。
この耐性があらわれる前に下剤の量や回数が正しいのか、本当に必要なのかを知って対処することが必要です。
使い続けているとその他にもいろいろな症状があらわれ、腹痛や吐き気、むくみ、さらにはイライラしたりうつ状態になる方もいて、決して腸だけの問題ではなくなっています。
下剤の働きをもう一度考えてみてください
下剤を飲んだらお通じがあって便はちゃんと出るかもしれません。
でもそれは決して腸の働きが回復されたわけでは無いということです。
腸の機能が強化されるのならよいのですが、逆に下剤を飲むことで逆に腸の働きは鈍くなっていきます。
つまり腸の機能が落ちていくのです。 これは自分で排便ができなくなるということですが、あなたそれでも飲み続けますか?
もし飲み続けたらずっと下剤に頼らないといけませんので飲まないわけにはいきません。
「便が出る」=「腸の機能が改善された」とは絶対になりません。
飲んで排便があるのは確かに効いている証拠です。
下剤の仕事はあくまでも便を出すことだけですから、自分の仕事をする前に「今日は調子どう?」なんて体のことなど心配してくれません。
具合が良かろうが悪かろうが、排便させようとします。
そしてそれを全うします。
ここで再認識してほしいのは下剤は決して便秘を基から治してくれるものではないという事です。