血尿と便秘は関係ないと思っているあなたに知ってほしい意外な事実
血尿が出る原因
血尿とはおしっこに血液が混ざることです。
私たちが見た目でわかる肉眼的血尿と呼ばれるものは、尿100ml中に0.1ml以上の血液が混ざっているものです。
ですが顕微鏡的血尿になるともっと少量の血液が混ざっているだけですので見た目は普通の尿の色です。
ではなぜ血液が混ざるのでしょうか。
原因はさまざまで病気によって起きることもあります。
膀胱炎(ぼうこうえん)
症状としては、トイレの回数が増える、おしっこの時に痛みを感じる、残尿感がある、尿が白く濁るなどの症状がでます。
時には血尿が出ることもありますが、症状が軽い場合には自覚症状がないこともあります。
ですが、悪化すると腎臓に影響を及ぼす可能性も出てくるので早めの治療が大切になります
膀胱炎は女性に多くみられますが、男性より尿道が短いなど細菌が膀胱に入りやすい体のつくりになっているためです。
また体力の低下などで免疫力が弱くなっていたり、ストレスによっても感染しやすい状態となります。
繰り返し起こりやすいので、膀胱炎を予防する6つの方法も参考にしてみてください。
尿路結石
腎臓から尿管、膀胱、そして尿道までの範囲にできる結石です。
症状としてはわき腹から下腹部までの間で激しい痛みを感じたり、血尿が出ることもあります。
尿の中に含まれるリンやカルシウムが増えることが結石ができる原因となっています。
膀胱の中の結石はほとんどが尿と一緒に排出されますが、中には大きくなったりおしっこが出なくなることもあります。
一度かかると再発する場合があり、半数近くの方が再発するとも言われています。
運動後血尿
運動した後、特に激しい運動や長時間の運動後に起きることがあります。
例えはボクシングやラグビーなど相手と激しく交わったり、マラソンのように長い時間体に負荷をかけている場合です。
血尿は腎臓や膀胱に外から何らかの力が加わって傷ついた場合もあれば、そうでない場合にも出たりします。
つまり膀胱などに傷が付いていなくでも出ることがあるということです。
ここで間違えないようにしたいのは、運動の負荷が大きかったら血尿が出ても問題ないとは言い切れないと言うことです。
ですから、症状が現れたら泌尿器科で検査を受けるのが良いでしょう。
癌(がん)の可能性
がんにかかっている可能性もあります。
膀胱がん、前立腺がん、腎盂尿管がん、腎がんなどの病気が疑われます。
膀胱癌(ぼういこうがん)
おしっこを一時的に溜めておく膀胱にできるガンで、タバコを吸う方や70歳以上の方に多いと言われています。
血尿以外にもトイレが近くなる、おしっこの時の痛み、背中の痛みが起きる場合があります。
前立腺癌(ぜんりつせんがん)
男性にだけある臓器で精液の一部をつくっている前立腺のガンです。
初期症状が出ることが少ないため、おしっこが出にくいなどの症状が出てたときにはある程度進行している場合があるのです。
年齢の増加と共に起きる残尿感、トイレが近いという症状と間違いやすいので注意が必要です。
腎盂尿管癌(じんうにょうかんがん)
腎臓にある尿が集まる腎盂という部分と、腎臓と膀胱をつないでいる尿管にできるガンのことです。
症状としては血尿の他にわき腹や、腰、背中の痛みが起きることがあります。
腎癌(じんがん)
尿をつくる、血液のろ過、血圧の調整、体液の量を調整するなどの働きをしている腎臓にできるガンのことです。
初期症状はあらわれにくく血尿や痛みが出ることがあり、症状が進行すると熱がでる、貧血になる、体重が減るなどになります。
便秘と血尿は無関係?
便秘と血尿って何の関係もないように思えますが本当にそうでしょうか?
血尿が起きる理由は膀胱炎などさまざまです。
これらの病気を起こす基となっているものが、便秘と関係していると考えられます。
便秘が直接血尿になるわけではありませんが、共通の原因とも言えるものがありました。
ストレス
ストレスが溜まることで免疫力の低下が起こり病気にもかかりやすくなります。
自律神経のバランスが崩れることで交感神経が強く働くようになり、白血球のリンパ球に影響を与えるのです。
さらにコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌され増えすぎると、免疫力をますます低下させてしまいます。
自律神経の乱れや免疫力の低下は便秘になったり、便秘を悪化させることにつながります。
食事
偏った食事を続けることはさまざまな病気になる可能性が高くなります。
食物に含まれたビタミンやミネラルをバランス良く摂り入れることはとても大切です。
たくさんの食物の中からあなたに必要な栄養を摂ることで予防効果も期待できます。
便秘だからといって食物繊維だけ摂っていれば解消されるわけではありません。
バランスと量がデタラメではせっかくの栄養も台無しになってしまいます。
血尿はどうやって予防する?
血尿の予防は病気や症状を引き起こす原因を作らないことが大切です。
食事は毎日必ず摂るものですから特に気をつけたいですね。
塩分の摂りすぎは腎臓に負担をかけるばかりでなく、むくみや高血圧の原因にもなります。
また肉、卵、チーズなどのタンパク質の摂り過ぎも腎臓に負担をかけますので適量を心がけましょう。
お酒は控えめにして水分を十分補給するようにするのが良いでしょう。
アルコールは結石ができやすくなりますし、水分が不足しないようにこまめに補給してあげます。
おしっこは我慢しないように尿意を感じたらすぐにトイレに行くようにします。
そしてデリケートゾーンは清潔に保ちましょう。
早期発見をするには定期健診を受けることも大切です。
血尿があってからでは症状が進んでいる場合もありますので、初期の段階で治療をおこなえるようにすることです。
早め早めに対策をとっておけば安心ですよね。
まとめ
あなたはご自分の体を大切にしていますか?
もしそうでなかったら今からでも遅くありませんから改めてみませんか。
症状が重くなってから辛い思いをしないように、できる範囲で予防するようにしましょう。
もちろん毎日の生活に節度は必要だと思います。
好き勝手にやりたいことをやる、食べたいものを食べるでは、あなたの身体は壊れてしまいます。
いつまでも健康でいられるように大事にしてあげたいですね。