便秘の解消にドライフルーツの凝縮された成分が効果的に働く!
ドライフルーツとは
名前の通り果物を乾燥させたものを言います。
昔はドライフルーツといってもあまり種類はありませんでしたが、今はとても多くの種類が売られています。
本来は保存食品とされてたのが始まりで、日本では干し柿がありますよね。
乾燥の技術も進化して、干すだけの作り方から味や風味を保てる方法へ改良されてきました。
もともと果物に含まれる水分は豊富で、多い物では90%以上もあるのです。
この水分をある程度まで取り除いて、糖分の割合を高くすることでカビや細菌の繁殖が抑えられて、長期の保存が可能になりました。
水分量が調整されたドライフルーツは、それぞれの果物に含まれるミネラルや食物繊維、糖分といったものが凝縮されています。
便秘に効果的な成分
食物繊維
ドライフルーツでは少しの量でたっぷりの食物繊維が摂れるのです。
水溶性食物繊維を摂ることで腸の中の善玉菌のエサとなり腸内環境を整えてくれます。
また、不溶性食物繊維は水分を吸収して便のかさを増すことで、ぜん動運動が起きて排便しやすくします。
日本に昔からある干し柿も食物繊維が豊富なんですね。
多く含む果物・・・プルーン、柿、キウイフルーツ、ぶどう、ブルーベリー、イチジク
マグネシウム
マグネシウムは便に水分を含ませて、柔らかくする働きがあります。
ストレスを感じるとたくさん使われるミネラルで、食欲がない、集中できない、うつ症状などがあらわれたらマグネシウムの不足によるものかもしれません。
また心臓病や高血圧、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病の予防にも役立っています。
多く含む果物・・・イチジク、バナナ、あんず、プルーン
カリウム
カリウムは便を押し出そうとするぜん動運動を強くしていきます。
不足すると体の水分やナトリウムの調整が上手くできなくなり、むくみの原因になります。
そればかりでなく精神的に不安定になったり、不整脈や呼吸困難といった症状が起こる場合があります。
多く含む果物・・・バナナ、柿、プルーン、あんず、ぶどう
食べ方と注意する点
成分が凝縮されているドライフルーツですが、カロリーも高くなっています。
果物の種類にもよりますが100gあたり250kcal~350kcal位はありますので覚えておいてください。
いくら美味しいからといって食べ過ぎてしまうと肥満の原因になりますから要注意です。
また食べ過ぎはお腹がゆるくなる場合もありますので、体調をみながら量を調整すれば良いでしょう。
ドライフルーツは水分の量も少なく歯ごたえがありますから、よく噛んで食べることが大切です。
そしてこの時にこまめに水の補給もして、水分不足を防ぐのが良いです。
特に冷え性の方はがぶ飲みしないように、水分の摂り方にも気を付けてください。
まとめ
ドライフルーツにミネラルなどが豊富なのは、水分が減って濃縮されたからという理由だけではないんです。
実は果物の皮の部分には、普段なかなか摂ることができない栄養が多く含まれています。
それがドライフルーツとして皮もいっしょに食べると、たくさんの成分を摂ることが可能になります。
いつもなら捨ててしまいがちな皮がとても効果的なんですね。
いくら果物が便秘に良いとわかっていも生ではそんなにたくさん食べられません。
美味しくて栄養が詰まった食べ物ですから、ぜひとも試してみてください。